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Flu Vaccine Effectiveness Estimated at 36%

米国における今シーズンのインフルエンザワクチンの有効率の速報。

■ 今回は論文ではなく、NEJMのJournal Watchにでていた情報で、今年度の米国でのインフルエンザワクチンの有効率の速報。

■ おおもとの情報は、CDCのMorbidity and Mortality Weekly Report (MMWR)に基づきます(そちらの方が詳しい)。

 

今シーズンの米国のインフルエンザワクチンの有効率の推定値を、およそ4600人で速報値で発表された。

■ MMWRの分析によると、今シーズンのインフルエンザワクチンの有効性は36%(95%信頼区間[CI] = 27%~44%)と推定された。

■ 2017年11月~2018年2月に発症から7日以内に咳嗽のある急性呼吸器疾の外来患者をリクルートし、4600人近くの患者のデータを調査した。

■ 逆転写ポリメラーゼ連鎖反応により、そのうち38%をインフルエンザ陽性と判定した。

■ インフルエンザ陽性患者の約43%が予防接種を受けており、ワクチン有効性(Vaccine effectiveness;VE) は、各ウイルスについて、下記のように推定された。

インフルエンザA(H3N2):25%(CI = 13〜36%)

インフルエンザA(H1N1)pdm09:67%(CI = 54%-76%)

インフルエンザB:42%(CI = 25%〜56%)

■ 年齢別に検討すると、インフルエンザに対する統計的に有意な防御は、6〜8歳の小児(有効率59%)/18〜49歳の成人(有効率33%)のみに認められた。

■ 報告書の著者は、「現在の推定ワクチン有効性でも、何千人もの入院や死亡を含むインフルエンザの病気は予防接種されるだろう」と記載している。

■ 木曜日の記者会見で、CDCのAnne Schuchat博士は、今シーズン、インフルエンザで死亡した小児4人のうち3人が予防接種を受けていなかったと指摘した。

 

※ 95%信頼区間は、この要約の情報源(Interim Estimates of 2017–18 Seasonal Influenza Vaccine Effectiveness — United States, February 2018)から抜粋して挿入しました。

 

結局、何がわかった?

 ✅米国における今シーズン(2017/2018シーズン)のインフルエンザワクチンの有効率は、速報値として、インフルエンザA(H3N2) 25%、インフルエンザA(H1N1)pdm09 67%、インフルエンザB 42%と推定された。

 

 

今年度米国で流行の中心となったインフルエンザA(H3N2)に対し、ワクチンの有効性が低かった。

■ インフルエンザワクチンの有効率は、シーズンごとに有効性に差があることも分かっています。

インフルエンザワクチンは、子どもの入院率を減らすか?

■ この情報源は、CDCの発表(Interim Estimates of 2017–18 Seasonal Influenza Vaccine Effectiveness — United States, February 2018)になり、その要約になります。

■ 今シーズンのワクチン有効性は不十分であり、流行の中心となったのはインフルエンザA(H3N2)(69%)に対する有効性が限られていることが大きな原因でしょう。ただし、それでもワクチンは接種すべき、と推奨されています。

Even with current vaccine effectiveness estimates, vaccination will still prevent influenza illness, including thousands of hospitalizations and deaths. Persons aged ≥6 months who have not yet been vaccinated this season should be vaccinated.

現行のワクチン有効性推定値でも、ワクチン接種は依然として何千人もの入院や死亡を含むインフルエンザの病気を予防する。今シーズンに、まだワクチン接種を受けていない生後6カ月以上のひとは、ワクチン接種を受けるべきである。

■ 一方で、2011-12シーズン以降のインフルエンザA(H3N2)ワクチン成分に対する課題を反映していると述べられており、今後の改良が期待されるところです。

■ なお、インフルエンザ脳炎/脳症に関するオーストラリアからの報告で、インフルエンザ脳炎/脳症に罹患した10名中、ひとりとして予防接種を受けていなかった、という結果が得られています。

インフルエンザ脳炎/脳症の発生率と臨床像は?

■ ”インフルエンザで死亡した小児4人のうち3人が予防接種を受けていなかった”という指摘は、そういったことも反映していると言えましょう。

 

 

今日のまとめ!

 ✅今シーズンの米国におけるインフルエンザワクチンの有効率の速報値が発表された。

 ✅全体では36%の有効率で、インフルエンザA(H3N2) 25%、インフルエンザA(H1N1)pdm09 67%、インフルエンザB 42%と推定された。

 

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