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Tanaka T, et al. Analysis of primary treatment and prognosis of spontaneous urticaria. Allergology International 2017; 66(3): 458-62.

急性蕁麻疹で受診した患者さんに、「どれくらいの期間で、どれくらい良くなるか」をどう説明するか?

■ 慢性じんましんに関し、小児としても、決して予後は楽観できません。

■ 例えば、1年後2割、3年後5割、5年後7割程度改善するという報告や、、

小児慢性蕁麻疹の予後: 前向きコホート試験

■ 年率10.3%の寛解率であり、低いという報告をご紹介してきました。

小児慢性じんましんの予後に関連する因子はなにか?

■ では、急性じんましんで受診された患者さんへ、どれくらいで改善するとインフォメーションできるでしょう。

 

 

特発性じんましんと診断された386人のその後の経過を検討した。

背景

■ 早期治療と関連した特発性じんましんの予後は不明である。

■ 本研究では、現地の皮膚科診療所で、年齢や治療法に関連した急性自発性じんましんの予後を後ろ向きに検討した。

 

方法

■ 皮膚科クリニックを受診した5000人の患者から、特発性じんましん患者の臨床記録を抽出した。

■ Kaplan-Meier法およびWilcoxon一般試験により、予後および、年齢や治療との関係を解析した。

 

結果

特発性じんましんと診断された386人のうち、発症後1週間以内に284人の患者(73.6%)が治療を開始した。

 

発症から1週間後、4週間後、1年後のそれらの非寛解率は、それぞれ26.8%、15.0%、6.7%だった。

■ じんましん発症1年後、20歳以下の患者における非寛解率は、20歳以上の患者における非寛解率よりも有意に低かった(寛解率が高かった)

■ 寛解率は、性別やステロイド使用との明らかな関係を認めなかった。

■ しかし、抗ヒスタミン剤を標準用量で治療したじんましんの非寛解率は、追加薬剤を使用して治療した群の寛解率よりも低かった

 

結論

■ 発症から1週間以内に治療を開始したほとんどの患者は速やかに寛解した。

■ しかし、約7%は1年以上の間、症状に苦しんでいた

■ このような遷延は、標準用量の抗ヒスタミン薬に加えて他の追加薬剤を必要とする患者で見受けられる傾向があった。

 

結局、何がわかった?

 ✅急性特発性じんましんが寛解しない率は、発症から1週間後26.8%、4週間後15.0%、1年後6.7%だった。

 ✅20歳以上より、20歳未満の方が寛解が多い。

 ✅薬剤を複数使わなければならない場合は、寛解率が低くなる。

 

 

 急性特発性じんましんの患者さんへの情報として重要でしょう。

■ 以前、じんましんの総論を読んだときに、急性特発性じんましんは4週間で95%寛解するという情報をみて今まで使用してきましたが、次からは85%(20歳未満で90%くらい)という話にしようと思いました。

■ 一方で、4週間以上続く(慢性化した)ときは、1年後にもその半数はじんましんが持続しているとも言え、予後の参考になりそうです。

 

 

今日のまとめ!

 ✅急性特発性じんましんが寛解しない率は、発症から1週間後26.8%、4週間後15.0%、1年後6.7%だった。

 ✅低年齢の方が寛解率が高い。

 

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