慢性じんま疹の有症率を検討したメタアナリシスが発表されています。
■ 6週間以上続く蕁麻疹である慢性じんま疹は、すくなからずみられる病態です。
■ しかし、メタアナリシスはこれまで殆ど行われておらず、個人的には地理的に近い韓国の報告を参考にしていました。
■ 慢性じんま疹には地域差があることがわかっており、そのこともアジア地域である韓国のデータを参考にした理由です。
■ そして最近、メタアナリシスがAllergy誌にメタアナリシスがopen accessとして発表されていましたので共有します。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
慢性じんま疹の有症率に対し、システマティックレビュー(18研究)、メタアナリシス(11研究)を実施したところ、
✅ 慢性蕁麻疹の点有病率は、ヨーロッパ(0.5%; 0.2~1.0)や北アメリカ(0.1%; 0.1~0.1)に比較し、アジアでは高かった(1.4%; 95%CI 0.5~2.9)。
✅ 女性の方が男性よりもわずかに多く発症していたが、15歳未満の児では有病率に性差は認められなかった。
スポンサーリンク(記事は下に続きます)