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アトピー性皮膚炎があると皮膚のバリア機能がさがり、皮膚から取り込まれる物質量も増えます。

■ 500ダルトンルールという法則があります。

■ ダルトンというのは、「分子量」を表す大きさです。例えば、食物アレルゲンは数万ダルトンが普通です。すなわち、500ダルトンというのは食物アレルゲンよりもずっと小さい大きさになりますね。

■ 皮膚バリアがきちんとしていると皮膚からは500ダルトン以上の物質は吸収しづらくなります。

■ しかし、皮膚炎症が強くなるとバリア機能がさがりますので、吸収が高くなる可能性があります。

 

 

Halling‐Overgaard AS, et al. Skin absorption through atopic dermatitis skin: a systematic review. British Journal of Dermatology 2017; 177:84-106.

薬剤浸透モデルを調べるヒトの11研究、アトピー性皮膚炎における薬を調べるヒトの26研究、動物に対する3研究、計40報告を確認した。

■ アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis; AD)患者は、病変部や非病変皮膚の両方のにおいて皮膚バリア障害がある。

■ それらは、典型的には皮膚保湿剤および観血的な抗炎症外用薬に曝露され、それにより接触アレルギーやこれらの外用薬中に含まれる化学成分に対する全身性曝露のリスクを増加させる。

■ 我々は、AD患者の薬物を含む様々な浸透するものの皮膚吸収を調査した研究を、実験的に誘発された皮膚炎の動物も含め調査した。

■ 我々は、薬剤浸透モデルを調べるヒトの11研究、ADにおける薬を調べるヒトの26研究、動物に対する3研究、計40報告を特定した。

■ 結果として、AD群は健常対照群と比較して皮膚吸収を約2倍に増加すると結論した。

■ アトピー性皮膚炎でない群と比較し、患者がADによって全身的に化学物質に曝露される原因となるかどうかを調べるうまく設計された疫学的・皮膚薬理動態学的な研究が必要である。

 

結局、何がわかった?

 ✅アトピー性皮膚炎群は健常対照群と比較して皮膚吸収を約2倍に増加する。

 

 

皮膚バリアが低下していると、薬剤の吸収率がよくなることは、効果も高く副作用にも配慮しなければならない、二つの意味があるだろう。

■ アトピー性皮膚炎が悪化すると皮膚バリア機能がさがります。その際にステロイド外用薬の吸収率が高くなる可能性もあれば、効果も副作用も配慮する必要性があると思います。

 

 

 

今日のまとめ!

 ✅皮膚バリア低下は、薬剤の吸収率をあげる。

 

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