気管支喘息(診断) 喘息を分類するクラスター分類(SARPスタディ) 喘息の『型』を区別する研究はさまざま発表されています。そのうちでも有名なSARPスタディ。 ■ 喘息には、様々な型(フェノタイプ)があると考えられていますが、そのような分類を行う統計手法が『クラスター分類』です。 ■ そのクラスター分類のなかでも、やや古典的となりながらも重要性がいまだ注目されているSARPスタディの分... 2019年10月29日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) 空気清浄機は、喘息コントロールに有用か? 空気清浄機が、喘息に有効化を尋ねられることは多いです。 ■ 空気清浄機は、設置するだけで良いという手軽さもあり、必要かどうかを尋ねられることは多いです。 ■ しかし、この質問にお答えすることは難しいです。というのも、ランダム化比較試験が不足しているからです。 ■ 今回は日本からの報告です。どうも欧州での学会報告のようで... 2019年10月24日 pedallergy2016
感染症(診断) インフルエンザ迅速検査は、症状出現後2日目の検査がもっとも精度が高い 症状出現から、インフルエンザ迅速検査までの日数と精度。 ■ インフルエンザ迅速検査は、発症からの時間で感度が大きく変化することはよく知られた事実でしょう。 ■ 以前示した報告では、以下の様な感じです。 インフルエンザの症状出現から検査までの時間と感度・特異度 ・12時間以内で感度 35%、特異度 100% ・12-24... 2019年10月22日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 乳幼児期アトピー性皮膚炎に対するタクロリムス軟膏とステロイド外用薬の1年間の使用を比較すると? タクロリムス(プロトピック)外用薬は、日本では2歳以降での薬剤です。 ■ タクロリムス(プロトピック)外用薬に、悪性腫瘍との関連を懸念するむきがありましたが、最近発表されたシステマティックレビューでもその懸念は否定され、むしろ『アトピー性皮膚炎そのものによる悪性腫瘍の発生の増加』が心配されているような状況です。 ■ タ... 2019年10月19日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) ダニアレルゲンに対する介入は、喘息のコントロールに有用か? ダニアレルゲンに対する環境整備は、喘息コントロールに有効か? ■ 個人的には、気管支喘息に対する環境整備は重要と考えています。 ■ 一方、喘息に対する環境整備を検討したシステマティックレビューは、有効性があきらかではないという報告しています。 ■ 一方で、環境整備が有効とする報告も多数あります。 ■ この理由はどこにあ... 2019年10月17日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎による首の『さざ波様湿疹』は、どれくらいの頻度なのか? アトピー性皮膚炎における頚部のさざ波様湿疹。 ■ アトピー性皮膚炎が悪化すると、首に『さざ波様湿疹』が出来ることがあります。 ■ 特に頚部の湿疹が長引いている方にでることが多いです。 ■ 『ダーティネック』とも呼ばれ外部から見えることもあり、出来ないように気を付けて治療する必要性があります。 ■ その、さざ波様湿疹の頻... 2019年10月14日 pedallergy2016
感染症(予防接種) インフルエンザワクチンは、もしインフルエンザに罹患しても高熱の頻度を減らす インフルエンザワクチンを実施してもインフルエンザに罹った場合、『高熱』も予防するか? ■ 『インフルエンザワクチンを行うと、重症化が減る』とは、よく言われていることです。 ■ ここで言う重症化とは、入院や死亡を減らすかが焦点です。 ■ では、高熱の頻度などはどうでしょうか? ■ 普段の診療ではインフルエンザワクチンが高... 2019年10月12日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 3歳未満に対するインフルエンザワクチンは、ワクチン不一致があっても有効である 4価インフルエンザワクチンは、いわゆる『型がはずれても』有効か? ■ 『インフルエンザワクチンの型が外れてませんか?』という質問をうけることがあります。 ■ 確かに、カナダで3シーズンにわたって行われた研究では、シーズンごとに有効性の差は大きいようです。 ■ また、低年齢でのインフルエンザワクチンの有効性には、いまだ疑... 2019年10月10日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎における除去食は、どのように考えたらよいか? アトピー性皮膚炎において、除去食の位置づけをどう考えるか? ■ アトピー性皮膚炎があると、確かに食物アレルギーの発症リスクは高くなります。 ■ 『適切な除去食』は正しい方法ですが、アトピー性皮膚炎だから食物除去とそのまま繋ぐのは時期尚早といえます。 ■ 病歴や負荷試験などが必要で、少なくとも、それまで摂取できていた食べ... 2019年10月9日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(副作用・害) 小児において接触皮膚炎を起こしやすい物質はなにか? アトピー性皮膚炎と接触皮膚炎の関連。 ■ アトピー性皮膚炎と接触皮膚炎の関連が報告されるようになりました。 ■ 経皮感作の観点からは当然とも言えますが、小児での接触皮膚炎の頻度を報告した研究は多くはありません。 ■ そこで今回は、小児の接触皮膚炎のリスクや感作成分の頻度を確認した報告をご紹介します。 この論文でわかっ... 2019年10月6日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 縦型/ドラム式洗濯機のうち、どちらがダニを洗い出す能力が高いか? 洗濯機の、”縦型” vs ”ドラム式”問題。 ■ よく聞かれるテーマで、『洗濯機の縦型・ドラム式のどちらがいいか?』というものがあります。 ■ 個人的には、縦型のほうが水をたくさん使うのでいいのでは、とお答えしてきたのですが、論文報告でいいものを見つけたことがありませんでした。 ■ 最近、学会報告の抄録で興味深いものを... 2019年10月3日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 洗濯の温度やすすぎ回数は、アレルゲン除去の程度に影響する 洗濯機で洗うと、どれくらいアレルゲンが除去できるか? ■ 一般に、きちんと洗濯するとアレルゲンはかなり除去できると考えていたのですが、最近は節水や1回すすぎの洗剤が増え、どれくらいアレルゲンや洗剤が残存しているのかがよくわからなくなっています。 ■ 今回は、洗濯機の水温やすすぎ回数で、どれくらいアレルゲンを減らすのかを... 2019年10月2日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) 非アレルギー性(非Th2)喘息とは? ”非アレルギー性”喘息といっても、定義はさまざまです。 ■ 一般的に、小児喘息の多くは”アレルギー性”であり、感作(IgEが陽性)や喀痰中好酸球陽性などとなっています。 ■ しかし、一部は非アレルギー(非Th2)性で、その対応をどうするかははっきり決まっていません。 ■ このレビューは全文フリーで確認できますが、今回は... 2019年10月1日 pedallergy2016