以下、論文紹介と解説です。

Liao L, et al. Can N95 respirators be reused after disinfection? And for how many times? medRxiv 2020.

N95マスクの濾過性能が、再利用方法に応じてどれくらいさがるかを検討した。

新型コロナウイルス感染症( Coronavirus Disease 2019; COVID-19)の世界的流行により、N95マスクが大幅に不足している。

■ このように、緊急時に人工呼吸器や他の個別の保護具をどのように再利用できるかを決定することは必須である。

■ そこで、95%の粒子ろ過効率が、一般的に利用して容易に展開でき、測定可能な複数の消毒方式を調査した。

■ これらの中で、さまざまな湿度(相対湿度100%以下)の加熱(85℃以下)は、N95グレードの保護具と同様にメルトブローン製保護具のろ過特性の保護のために最も有望な非破壊的な方法だった。

再利用方法ごとの、ろ過性能の低下率の違い。

加熱は50サイクル(85℃, 相対湿度30%)まで可能であり、メルトブローン性の保護具のろ過性能の劣化は観察されなかった

A: スチーム処理は、5回目くらいからろ過効果が低下する。

■ 紫外線(Ultraviolet; UV)照射は第2の選択であり、10サイクルの処理に耐えることが可能であり、20サイクルまでにすこし劣化した。

■ しかし、UV照射はまた、マスクの材料強度やフィット性に潜在的に影響する可能性がある。

■ 最後に、スチーム、アルコール、家庭用漂白剤は全て濾過効率を低下させ、使用者をウイルスを含むエアロゾルの影響を受けやすくする可能性があり、液体や蒸気を含む処理には注意が必要である。

A: N95マスクは多層構造になっている。

B:  厚さ約300μmのメルトプローン繊維で構成されている。

C: メルトプローン繊維はランダムなネットワークを形成している。

D: 静電充填があると、汚染粒子が補足される。

 

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個人防護具が不足する中、きわめて難しい戦いが続きます。

■ 現在、医療の前線では明らかに個人防護具が不足しています。

■ しかし、『少しでも』守るツールを得るために、『やむなく』アルコール消毒を行ったりして使い回さざるを得なくなっています。

■ 現実的には、他に変わるものがないともいえるでしょう。

■ 一方で、アルコール消毒などはフィルター性能が下がる可能性があるといえます。

■ しかし、すべてを高温処理はできません。

 

■ 医療者が個人防護具をつかうことは、結局は患者さん自身も守ることに繋がります。難しい戦いが続きます。

 

今日のまとめ!

 ✅ N95マスクの再利用方法に関する報告をご紹介した。

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