アトピー性皮膚炎(予防) 完全母乳栄養は、アトピー性皮膚炎の発症に働く?予防に働く? 母乳栄養は、アトピー性皮膚炎の発症に予防に働くのか、発症に働くのか、いまだに論争中です。 ■ 母乳に良い面がたくさんあることは確かですが、個人的には、人工乳に対して特に否定的な考えはありません。結果的にきちんと成長を補佐できればよいのです。 ■ 一方で、アトピー性皮膚炎の発症と母乳栄養に関しては相反する研究結果が多く、... 2020年5月30日 pedallergy2016
皮膚疾患(総合) 日焼け止めは、効果的に塗られていないケースが多い 日焼け止めが適切に使用されているかどうか、懸念が呈されている。 ■ 日焼け止めに関してよく相談される時期になりました。 ■ もともと、日焼け止めは適切に使用されていないという報告も少なからずありますが、最近のBJDにもそんな報告がありました。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 紫外線指数の高い島での1... 2020年5月29日 pedallergy2016
感染症(予防) 希釈した塩素スプレーは、呼吸器や目を傷害する 希釈した塩素をスプレーすると、人体にどんな影響があるか? ■ 様々な場所で、希釈した塩素製剤の噴霧がみられるようになりましたが、塩素の散布は、気管支や目の障害をきたすことが知られています。 ■ たとえば、エボラ出血熱が流行した場面で、希釈塩素をスプレーすることでの健康被害が報告されており、ご紹介します。 この論文で... 2020年5月26日 pedallergy2016
感染症(予防) マスクは、体温をどれくらい上げるのか? マスクをすることによる生理的指標の変動は、どれくらいか? ■ マスクを装着しつつ夏を迎えるという、熱中症のリスクを考えないといけない事態になってきました。 ■ 通気性の良いマスク(?)が開発されているようですが、マスクとしての効果も下がりそうな気もします。 ■ 実際に、マスクは体温を相当に上げてしまうものでしょうか? ... 2020年5月24日 pedallergy2016
感染症(予防) アルコール濃度が70%を下回ると、手指衛生における効果はないのか? 手指衛生の際のアルコール濃度は70%なければいけないか? ■ エンベローブをもつウイルスである新型コロナウイルス(SARS-Cov2)に対する手指衛生のアルコール濃度の推奨は、厚労省の推奨では70%以上とされてきました。 ■ WHOの手指衛生ガイドラインでは、最善の効果のあるアルコール製剤は75~85%とされているもの... 2020年5月23日 pedallergy2016
感染症(予防) 自家製マスクは、飛沫感染予防に有効か? 自家製マスクを、よく見かけるようになりました。 ■ ようやく、マスク不足も徐々に解消されつつあるようです(まだ、やや高価ですが…)。 ■ 一方、さまざまな自家製マスクをみかけるようになりました。 ■ 見た目もなかなか工夫をこらされたものも多く、素晴らしいなあと思っています。 ■ では、自家製マスクは、実際にマスクとして... 2020年5月21日 pedallergy2016
感染症(治療) 手洗い・手指衛生は、呼吸器感染症のリスクを減らすのか? 手洗いや手指衛生は、呼吸器感染症のリスクを減らしているのでしょうか? ■ 外来で、小さいお子さんに『手をあらおうかー』と一緒に手洗いすると、みんなすごく上手になっていることを感じます。 ■ さまざまな場所で、手洗いを励行されているのでしょう。 ■ では、その手洗い(手指衛生)は、呼吸器感染症のリスクを下げているのでしょ... 2020年5月20日 pedallergy2016
感染症(治療) 殺菌性石けんによる手洗いと、アルコールベースの手指衛生、どちらのほうが細菌の除去に効率的か? 手をきれいにするためには、アルコールによる手指衛生と殺菌性石けんでの手洗いの、どちらが効率的でしょうか? ■ なかなか手指衛生用のアルコールが入手しにくい状況ですが、昨日は近隣のドラッグストアで手指衛生用のアルコールを見かけました(高価ですが…)。 ■ すこし、状況が改善されているのかもしれません。 ■ では、アルコー... 2020年5月19日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 中等症以上のアトピー性皮膚炎は、糖尿病のある子どもよりも家族の生活への影響がある アトピー性皮膚炎は、本人だけでなく家族の生活の質を下げる。 ■ アトピー性皮膚炎は、睡眠の質やかゆみにより、本人の生活の質だけでなく、家族の生活の質も下げることが報告されています。 ■ 糖尿病のお子さんとの比較をどこかで読んだことがあったのですが、最近、その元論文を見つけたので、自分の中の知識ストックとして備忘録として... 2020年5月18日 pedallergy2016
感染症(治療) 手洗いで菌やウイルスをへらすのに効果的なのは、液体石けん?泡状石けん? 普段、洗浄をするのにおすすめしているのは、泡状タイプですが… ■ ボディソープに関し、個人的には普段の臨床現場では泡で吐出されるタイプの洗浄剤をすすめています。 ■ 泡状のほうが流しやすく、皮膚にのこりにくいからです。 ■ 一方で、手洗いに関しては、液状石けんで用意されている場合も多く、実際の有効性の差が気になりました... 2020年5月17日 pedallergy2016
感染症(病因) 手指乾燥のためのエアタオル(ジェット乾燥機)は、ウイルスを拡散させるのか? エアタオルは、菌を拡散させることになるのでしょうか? ■ 最近、公共の場でのいわゆるエアタオル(ジェット乾燥機)が使えなくなっていることが多いようです。 ■ 強力なジェット流が生成される、有名なメーカーの乾燥機は、時間も短く他の温風乾燥機よりも有用といった報告もあります(Journal of applied micro... 2020年5月16日 pedallergy2016
感染症(治療) 手指衛生のためのアルコール消毒は、15秒?30秒? アルコールによる手指消毒の実施時間に関する検討。 ■ WHOにおいて、手指アルコール消毒の実施時間は20秒~30秒が推奨されています(石鹸+手洗いよりもアルコール消毒の方が簡便であり、有利な場面が多いとされている)。 ■ そのアルコールによる手指消毒の時間に関するクロスオーバー試験がありましたので、共有します。 こ... 2020年5月15日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アルコール消毒剤と洗浄剤は、どちらのほうが皮膚を傷めるか? 消毒剤と洗浄剤、どちらのほうが皮膚を傷めやすいか? ■ 手指消毒や洗浄が多くなっている昨今、どちらのほうが皮膚を傷害しやすいのでしょうか? ■ それを比較した検討がありましたので、ご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? ボランティア17人の上腕内側・前腕部に対し、洗浄剤を使用する群、消毒剤を... 2020年5月14日 pedallergy2016
小児科(総合) 小児の便秘に対する腹部画像検査は有用か? 小児の便秘症に、画像検査は有用でしょうか? ■ 個人的には、小児の便秘症の診断における画像検査(特にレントゲン検査)は有用性が高くはないと思っています。 ■ ガイドラインでもその点は指摘されていますが、一部ではルーチンに撮影している場合もあるようです。 ■ そこで、最近のシステマティックレビューを確認することにしました... 2020年5月9日 pedallergy2016
感染症(病因) 新型コロナウイルス感染(COVID-19)の関連が疑われる『川崎病ショック症候群』の8例 新型コロナウイルス(COVID-19)と川崎病・そして川崎病ショック症候群。 ■ 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と川崎病の関連が報道されています。 ■ これまでのCOVID-19と川崎病との関連に関しては、4月に報告された1例報告が最初というのが私の認識です(Jones VG, et al. COVID-... 2020年5月8日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 調理用小麦粉に含まれたダニは、どんな条件でより増殖するか? 『パンケーキ症候群』という、調理用小麦粉に含まれたダニに対するアナフィラキシーが報告されています。 ■ 調理用小麦粉、すなわち、お好み焼き粉、たこ焼き粉などに増加したダニにより、アナフィラキシーをきたすことが1993年に初報告されました(J Allergy Clin Immunol 1993; 92:846-9.)。 ... 2020年5月6日 pedallergy2016