アトピー性皮膚炎に対する新規外用薬、PDE4阻害薬ジファミラストが近日中に小児でも使用できるようになりそうです。
■ アトピー性皮膚炎に対するPDE4阻害剤を使用した新規外用剤ジファミラスト(モイゼルト)軟膏が、製造販売承認を取得したというニュースがありました。
アトピー性皮膚炎治療剤「モイゼルト®軟膏」の製造販売承認取得について
■ PDE4阻害薬は成人に対して、アプレミラストが経口剤として乾癬やベーチェット病を対象疾患として承認されています。
■ 炎症性サイトカインという、情報伝達物質を阻害することがわかっており、アトピー性皮膚炎にも有効と考えられています。
■ 近日中にモイゼルト軟膏として市場に出てくることになりますが、最近BJDに発表されたジファミラスト軟膏の第3相試験の結果を共有します。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
日本の2歳から14歳のアトピー性皮膚炎患者に対し、ジファミラスト軟膏0.3%、1%、基剤にランダム化し4週間の有効性と安全性を確認したところ、
✅ 4週目のIGAスコアの達成率は、ジファミラスト 0.3%、ジファミラスト 1%、基剤群でそれぞれ44.6%、47.1%、18.1%で基剤に比較して高かった(ジファミラスト 0.3%; P = 0.0005; ジファミラスト 1%; P < 0.0001)。
✅ ジファミラスト0.3%や1%投与群のEASIスコアは、投与1週目に基剤投与群と比較して有意に低下し、ジファミラスト投与群と基剤投与群の有意差は1週目から4週目まで維持された。
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