カシューナッツアレルギーがある児に起こった、ユズ風呂でのアナフィラキシーの原因とは?

ペクチンは、食品や化粧品に含まれる『増粘剤』のひとつ。

■ ペクチンは、植物の細胞壁や中葉に含まれる多糖類で、食物の増粘剤(粘度やとろみを付ける)として使用されます。

■ ペクチンアレルギーの報告はそれほど多くはありませんが、最近、ペクチンアレルギーが疑われたカシューナッツアレルギーのある小児が、ユズ風呂でアナフィラキシーをきたしたという症例報告があります。

 

Washio K, Nakamura M, Sato N, Hori M, Matsubara K, Ogura K, et al. Anaphylaxis in a pectin- and cashew nut-allergic child caused by a citrus bath. Allergology International 2022; 71:155-7.

ユズ風呂に入浴後5〜10分で全身の膨疹と呼吸困難を訴え、救急外来を受診した7歳男児に関して検討した。

※Letter(短報)のため、簡単なまとめのみです(noteでは個人的な感想なども含めて解説しました)。

✅  ユズ内果皮に含まれるペクチンアレルギーと考えられ、50〜80kDaの別のアレルゲンが、カシューナッツ、ユズ、ペクチンと交差反応性を示していると考えられた。

 

 

論文の背景とその解説・管理人の感想は、noteメンバーシップでまとめました。

 

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