アレルギー性鼻炎(治療) 小児のアデノイド肥大に、モメタゾン(商品名ナゾネックス)点鼻が有効である 点鼻ステロイド薬は、アデノイド肥大に有効である。 ■ アデノイドとは、扁桃腺ではありません。扁桃腺より上、鼻の奥のほうにある組織です。 ■ そのアデノイドが大きくなると、口呼吸になりやすくなり、場合よっては手術の対象になります。 アデノイド肥大 ■ しかし、できれば手術を避けたいですし、点鼻ステロイド薬を使用すると縮小... 2020年2月5日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) フルチカゾン(アラミスト)点鼻薬は、小児のアレルギー性結膜炎にも有効である ステロイド点鼻薬は、アレルギー性鼻炎の第一選択薬のひとつです。 ■ 点鼻ステロイド薬は、鼻症状の強いアレルギー性鼻炎には第一選択薬と言えます。 ■ 日本では抗ヒスタミン薬が第一選択ですが、海外のガイドラインでは点鼻ステロイド薬が第一選択になっているくらいです。 ■ 最近のステロイド点鼻薬は小児でも使用でき、またバイオア... 2020年2月4日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 乳児の細気管支炎時の鼻閉に、血管収縮薬の点鼻は有効か? 低年齢児の鼻閉に、血管収縮薬の点鼻は有効? ■ 一般的に、小児の鼻閉に対し、血管収縮薬の点鼻薬は推奨されません(私は日常診療で使用していません)。 ■ 一方で、ウイルス感染にともなう(いわゆる風邪による)鼻閉は鼻汁の吸引がもっともポピュラーですが、薬でなんとかしてほしいという訴えもよくあります。 ■ 今回は、点鼻の血管... 2020年2月2日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) アレルギー性鼻炎は、プロバイオティクスを併用すると改善しやすいか? 花粉症のシーズンがくると、乳酸菌飲料やヨーグルトのCMが増えますが… ■ アレルギー性鼻炎に対する、乳酸菌の有効性に関し、最近のメタアナリシスでは有効性はある程度あると報告されています(Am J Rhinol Allergy 2016; 30:157-75.) ■ しかし、まだまだランダム化比較試験はすくなく、有効性は... 2020年2月1日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 花粉に対する経皮免疫療法の有害事象は、皮膚の障害の程度による 有害事象軽減の観点から経皮免疫療法が注目されていますが、有害事象におけるリスク因子の検討も重要です。 ■ 経皮免疫療法は、有害事象が少ないことから今後注目されてきそうな免疫療法の手法です。 ■ ただし、経皮免疫療法も、治療である以上有害事象から免れえません。 ■ そこで今回は、経皮免疫療法のリスク因子を検討した報告をご... 2020年1月27日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 頸部のリンパ節に対する、経リンパ節免疫療法の初報告 免疫療法の新しいルート、リンパ節。 ■ 免疫療法の問題点の一つとして、『時間がかかる』というものがあります。 ■ 経口、舌下、経皮、皮下などのルートがこれまで提案されており、それぞれ利点・欠点もありつつ、発展してきています。 ■ 最近、あたらしく提案されてきているルートに『リンパ節に直接アレルゲンを注入する』というもの... 2020年1月16日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) リンパ節内にアレルゲン注射をするという経リンパ節アレルゲン免疫療法の(初)報告 アレルゲン免疫療法の新しい投与ルート、リンパ節。 ■ 現在、アレルゲン免疫療法のルートは、皮下、舌下、経口、経皮などがあります。 ■ 最近、あたらしいルートとして注目されるようになってきたのが、『経リンパ節アレルゲン免疫療法』という、リンパ節に直接アレルゲンを注射するという方法です。 ■ もちろん現状では実用化されては... 2019年12月10日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 真菌(かび)に対する免疫療法は可能か? 真菌に対するアレルゲン免疫療法は可能か? ■ まだまだ日本のアレルゲン免疫療法はこれからといったところですが、ようやくスギ・ダニに対する舌下免疫療法により夜明けがきたといったところでしょう。 ■ 一方で、真菌(かび)に関しては免疫療法は海外でも手つかずといったところのようです。 ■ そんな中、真菌に対する免疫療法(皮下... 2019年12月5日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(予後) Local allergic rhinitis(LAR)は、その後、どのような経過をとるか? Local allergic rhinitis(LAR)という、血清中のIgE抗体は検出されないながら鼻誘発テストを行うと陽性になるというアレルギー性鼻炎の特殊型があります。 ■ Local allergic rhinitis(LAR)には適切な日本語訳がないのですが、『血清中の特異的IgE抗体は検出されないものの鼻粘... 2019年12月3日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(病因) ブタクサ花粉は、アレルゲンとしてどのような性質を持つか? ブタクサはキク科の植物の中では、花粉症の原因として知られています。 ■ 花粉症はスギだけでなくイネ科やキク科でも起こり、そのうち、キク科のブタクサはちょうど今の時期が花粉の飛散開始時期になります。 ■ 現状では特異的な免疫療法は日本では行なえませんが、感作は決して少なくないアレルゲンです。 ■ そこで、最近発表されたレ... 2019年9月2日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(副作用・害) アレルギー性鼻炎 アレルギー性鼻炎は労働生産性を下げ、薬物治療はそれを改善させるかもしれない 花粉症に対する抗ヒスタミン薬の保険適応の見直しが始まろうとしているようです。 ■ 花粉症に対し、一部OTC(薬局で購入できる薬)に関してを保険適応を見直そうという動きがあるようです。 花粉症薬、保険適用外に=医療費600億円削減-健保連提言 ■ 花粉症に対する抗ヒスタミン薬は、第一選択薬の一つであり、「眠気の少ない(副... 2019年8月26日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) アレルギー性鼻結膜炎に対する免疫療法の有効性は? 日本で実施できる免疫療法は限られたアレルゲンに対してですが、海外では他のアレルゲンでも実施されています。 ■ 日本でも最近、舌下免疫療法がスギやダニで実施できるようになりました。 ■ これらはすぐ溶解する錠剤で行うことができる、簡便な方法であり、徐々に普及してきています。 ■ 海外では、これら以外の花粉でも免疫療法が可... 2019年8月19日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(副作用・害) 点鼻ステロイド薬は、眼圧上昇や白内障のリスクになり得るか? 点鼻ステロイド薬と眼圧や白内障の関連。 ■ 目の周囲のステロイド外用薬と同様、点鼻ステロイド薬も、眼圧への潜在的な影響が懸念される場合があります。 ■ 最近の点鼻ステロイド薬のバイオアベイラリティから考えると、実際のところは影響はそれほどではないはずなのですが、確認は要するでしょう。 ■ そこで、システマティックレビュ... 2019年7月23日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 舌下免疫療法ダニ ダニ舌下免疫療法は、5歳以降の小児にも有効である 舌下免疫療法が普及期に入ってきており、小児でも適応が拡大してきています。 ■ 舌下免疫療法は広く使用されるようになってきました。 ■ 小児に対しても有効性があることは確かで、すでにスギ舌下免疫療法の報告はご紹介しました。 ■ そこで今回は、ダニ舌下免疫療法の小児に対する効果を示した報告をご紹介します。 この論文でわか... 2019年4月20日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) アレルギー性鼻炎抗ヒスタミン薬花粉症点鼻ステロイド薬 アレルギー性鼻炎に対し、点鼻ステロイドと抗ヒスタミン薬内服のどちらが有効か? ■ アレルギー性鼻炎は、鼻閉・くしゃみ・かゆみを特徴とし、とくに春先はスギ花粉症で苦しむ方も多いでしょう。■ ステロイド点鼻薬と内服抗ヒスタミン薬のうち、どちらがより有効でしょう?■ そこで、そのテーマのメタアナリシスをご紹介いたします。... 2019年2月22日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 舌下免疫療法スギ花粉症シダキュア スギ花粉に対する舌下免疫療法(SLIT)は有効か? スギ花粉に対する舌下免疫療法は、小児対しても保険適応になっています。 ■ 舌下免疫療法とは、舌の下にアレルゲンをおいていくことでアレルゲンに対する寛容を誘導しようとする免疫療法の一種です。 ■ スギ花粉に対する舌下免疫療法として「シダトレン」が先行して2014年10月に保険適応となりました。 ■ 液状であったために使用... 2019年2月20日 pedallergy2016