有害事象軽減の観点から経皮免疫療法が注目されていますが、有害事象におけるリスク因子の検討も重要です。
■ 経皮免疫療法は、有害事象が少ないことから今後注目されてきそうな免疫療法の手法です。
■ ただし、経皮免疫療法も、治療である以上有害事象から免れえません。
■ そこで今回は、経皮免疫療法のリスク因子を検討した報告をご紹介します。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
イネ科花粉による鼻結膜炎患者98人に対し経皮免疫療法(EPIT)を行い、安全性と効果を検討したところ、
✅ 症状改善率の中央値は、アレルゲンによるEPITでは2009年に48%、無治療追跡期間の2010年に40%であったのに対し、プラセボによるEPITではそれぞれ10%および15%だった(P=0.003)。
✅ 皮膚における副作用はEPITの投与期間により変わるが、全身的なアレルギーの有害事象のリスクは角層破壊の程度に関連した。
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