
アレルゲン免疫療法の新しい投与ルート、リンパ節。
■ 現在、アレルゲン免疫療法のルートは、皮下、舌下、経口、経皮などがあります。
■ 最近、あたらしいルートとして注目されるようになってきたのが、『経リンパ節アレルゲン免疫療法』という、リンパ節に直接アレルゲンを注射するという方法です。
■ もちろん現状では実用化されてはいないのですが、実施回数が少なく免疫寛容を誘導できるという利点があります。
■ その経リンパ節アレルゲン免疫療法の初報告を、ご紹介します。
『モジュール型抗原輸送体(modular antigen transporter; MAT)ワクチン(MAT-Fel d 1)』を使った経リンパ節免疫療法の初報告であり、『経リンパ節免疫療法の初報告』は、『Proc Natl Acad Sci U S A 2008; 105:17908-12.』のようです。
修正させていただきます。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
ネコふけ組換えアレルゲンFel d1(MAT‐Fel d1)を使用した経リンパ節免疫療法を3回行い、有効性を確認したところ、
✅ 鼻症状の耐性(鼻へのネコふけの誘発負荷で確認)増加は、プラセボ軍は3倍未満だったが、MAT‐Fel d1によるリンパ節アレルゲン免疫療法群は、鼻症状の耐性を74倍増加した(P<.001)。
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