アレルギー性鼻炎(治療) アレルギー性鼻結膜炎に対する免疫療法の有効性は? 日本で実施できる免疫療法は限られたアレルゲンに対してですが、海外では他のアレルゲンでも実施されています。 ■ 日本でも最近、舌下免疫療法がスギやダニで実施できるようになりました。 ■ これらはすぐ溶解する錠剤で行うことができる、簡便な方法であり、徐々に普及してきています。 ■ 海外では、これら以外の花粉でも免疫療法が可... 2019年8月19日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(副作用・害) 点鼻ステロイド薬は、眼圧上昇や白内障のリスクになり得るか? 点鼻ステロイド薬と眼圧や白内障の関連。 ■ 目の周囲のステロイド外用薬と同様、点鼻ステロイド薬も、眼圧への潜在的な影響が懸念される場合があります。 ■ 最近の点鼻ステロイド薬のバイオアベイラリティから考えると、実際のところは影響はそれほどではないはずなのですが、確認は要するでしょう。 ■ そこで、システマティックレビュ... 2019年7月23日 pedallergy2016
アレルギー一般(病因) 乳児期の汚水への曝露が感作を抑制する? 衛生仮説の難しさを、上水道の汚染事故から検討した報告。 ■ 衛生仮説は、微生物にさらされることが少なくなるとアレルギー疾患の発症リスクが高くなるという現象のことです。 ■ 衛生仮説の難しさに関しては以前記事にまとめたことがありますが、今回も衛生仮説に関連した興味深い報告をご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっ... 2019年7月18日 pedallergy2016
アレルギー一般(検査) イヌアレルギープリックテスト プリックテスト用のイヌアレルゲン液は、アレルゲン量のばらつきがある アレルゲンを「粗抗原」と「コンポーネント」に分けて理解をする必要性が高くなってきています。 ■ アレルゲンには、「粗抗原」と「コンポーネント」にわけて考える必要性があります。 ■ 例えば、ピーナッツアレルゲンと言ってもタンパク質の種類は多く含まれており、そのうち2番目に命名されたタンパク質が「Ara h 2」で、診断の... 2019年7月11日 pedallergy2016
薬物アレルギー(予後) 昆虫刺傷ハチ毒アナフィラキシー 小児期の昆虫毒アナフィラキシーは、どれくらい改善するか? 昆虫の毒に対するアナフィラキシーの予後に関する報告。 ■ 昆虫刺傷により重篤な症状になるのはアナフィラキシーが主になりますが、予後を検討した報告は少ないです。 ■ そこで、すこし古めですが、NEJMの報告をご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 昆虫刺傷をうけアレルギー反応のあった小児1033... 2019年6月18日 pedallergy2016
薬物アレルギー(予後) 乳幼児期のハチ毒アナフィラキシーはどれくらい起こりうるのか? 乳幼児期のハチ毒アナフィラキシーは、どれくらいの頻度なのか? ■ ハチ毒に対し重篤な症状になるのは多くはアナフィラキシーであり、成人では多いと考えられています。 ■ 小児に関するリスクを評価した検討は少なく、最近、大規模前向きコホートからの検討がありましたのでご紹介します。 ■ なお、hymenopteraは「膜翅類(... 2019年6月17日 pedallergy2016
アレルギー一般(検査) 感作率 日本の成人のスギやダニに対する感作率はどれくらいか? ちょうど外来においでになる保護者さんくらいの方のスギやダニの感作率に関する報告。 ■ 以前、東京都にある大学の新入学生で実施されたダニに対する感作率9割というデータがあり、しばらくはそのデータをよく使用してきました。 ■ 最近、きちんとした全国調査結果がでたので、このデータを使用するようになりました。 ■ ちょうど外来... 2019年5月23日 pedallergy2016
アレルギー一般(治療) ネコアレルギー ネコを低アレルゲン化するワクチン? ペットに対するアレルギーに対応する有効な方法は、現状ではないといえる。しかし、いくつか研究中の方法がある。 ■ ペットアレルギーへの対応は難しく、基本的に回避しか方法はないのが現状です。 ■ 特殊な免疫療法として「リンパ節に対しネコ抗原を投与する」という免疫療法が開発されていますが、まだまだ実用化は先のようです(Jou... 2019年5月19日 pedallergy2016
アレルギー性結膜炎(治療) プロトピックタクロリムス 重症のアレルギー性角結膜炎にプロトピック外用薬が使用できるかもしれない プロトピック外用薬において添付文書に「眼に入らないように」という記載があるのは、眼に入るとリスクが大きいからではない。 ■ 目の周囲や顔の湿疹に対し、ステロイド外用薬の連用は勧められないことに関してはこのブログでもなんどかご紹介してきました。 ■ ステロイド外用薬からプロトピック(タクロリムス)外用薬に変更していく必要... 2019年4月25日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 舌下免疫療法ダニ ダニ舌下免疫療法は、5歳以降の小児にも有効である 舌下免疫療法が普及期に入ってきており、小児でも適応が拡大してきています。 ■ 舌下免疫療法は広く使用されるようになってきました。 ■ 小児に対しても有効性があることは確かで、すでにスギ舌下免疫療法の報告はご紹介しました。 ■ そこで今回は、ダニ舌下免疫療法の小児に対する効果を示した報告をご紹介します。 この論文でわか... 2019年4月20日 pedallergy2016
アレルギー性結膜炎(治療) アトピー性皮膚炎アレルギー性角結膜炎 まぶたや眼の周囲にステロイドを使用すると、白内障や緑内障のリスクになるか? ■ ステロイド外用薬は、眼の周囲にも使用されることがあり、そのステロイド外用薬は潜在的に「眼圧をあげる可能性」があります。■ しかし、その可能性はそれほど高いものではなく、最近、眼圧を2回以上測定したアトピー性皮膚炎患者65人において、眼圧が上がった例はなかったという報告があります(Allergology intern... 2019年4月9日 pedallergy2016
じんましん(原因) じんましん病因 慢性特発性じんましんになりやすい要因はなにか? ■ 慢性特発性じんましんは、子どもにも稀ならず見られる疾患です。■ では、慢性特発性じんましんは、どのような人に起こりやすいのでしょうか?■ イスラエルからの大規模横断研究の結果をご紹介します。... 2019年4月5日 pedallergy2016
じんましん(原因) じんましん慢性蕁麻疹 風邪とじんましんは関係する? 蕁麻疹の原因の多くは「特発性」ですが、特発性の中でも風邪によるものが多いとされています。 ■ 「蕁麻疹診療ガイドライン2018」の特発性蕁麻疹の項に、小児の特発性じんましんの多くは上気道炎に関連すると関係すると記載があります。しかし、その報告はすくなかったのです。 ■ そこで、そのテーマでの報告がなされていましたのでご... 2019年4月1日 pedallergy2016
じんましん(原因) じんましん有症率 子どものじんましんはどれくらい発症するのか? ■ じんましんはありふれた病態にもかかわらず、有症率調査は極めて少ないです。■ そこで、日本に近い韓国での大規模な有症率調査がありましたのでご紹介します。... 2019年3月31日 pedallergy2016
じんましん(治療) 治療じんましん慢性じんましん蕁麻疹 慢性じんましんに対する抗ヒスタミン薬の有効性を予測できる? 慢性じんましんに対し、予後を予測するデータは多くはありません。 ■ 慢性じんましんは決して少なくない症状ながら、第一選択である抗ヒスタミン薬の有効性を予想する報告は多くはありません。 ■ 今回、ランダム化比較試験でヒスタミンによるプリックテストでそれを予測する結果が報告されていたのでご紹介します。 この論文で、何がわ... 2019年3月11日 pedallergy2016
じんましん(治療) じんましん抗ヒスタミン薬慢性蕁麻疹 寒冷じんましんに対し、抗ヒスタミン薬の増量は有効か? 慢性じんましんの中でも、寒冷じんましんは治療に難渋しやすいです。 ■ 慢性じんましんは、決して少なくない疾患です。小児でもなかなか治療が難しいケースもあり、抗ヒスタミン薬増量で対応する場合もあります。 ■ 特に物理性じんましんの一種である寒冷じんましんの治療は、難しくなる場合もあります。 ■ 今回は、米国免疫アレルギー... 2019年3月10日 pedallergy2016