食物経口免疫療法は、そのリスクのために標準療法にはなり得ていません。 ■ 食物経口免疫療法が試み始められて10年以上が経過していますが、いまだ標準療法になりえていません。 ■ それは、リスクが存在するに他なりませんが、現状では、そのリスクに対しどのような評価が下されているでしょう。 ■ 最近、Lancetにピーナッツに...
経口免疫療法の記事一覧
経口免疫療法は、摂取できるようになっても継続した摂取が必要とされています。 ■ 経口免疫療法は、「症状が出ない量で継続して摂取すると一部のアレルギー患者が摂取できるようになる」という治療法ですが、リスクがあるために標準的な治療法ではありません。 ■ さらに付け加えるならば、年齢が長じてから治療を行って達成しても、継続し...
経口免疫療法は、決して安全ではありません。そのリスク因子をつかむことは重要です。 ■ 経口免疫療法は、すこしずつアレルゲンとなる食物を摂取して寛解を誘導する治療です。 ■ しかし、決して標準療法とはいえないのは、リスクが厳然とあるからです。そのため、リスク因子の探索は重要です。 ■ 今回は、牛乳に関する経口免疫療法のリ...
経口免疫療法の摂取できるようになった際の限界とその定義。 ■ 食物アレルギーが年齢が高くなるまでキャリーオーバーした場合に、経口免疫療法が試みられることがあります。 ■ 経口免疫療法(oral immunotherapy ;OIT)とは、少しずつアレルゲンを摂取していき、寛容を誘導するという治療ですが、現在のところリス...
食物免疫療法において、毎日摂取と2日に1回摂取のどちらが有効で安全か? ■ 食物経口免疫療法は、「毎日」摂取をすすめる施設、1日おきや週2回摂取をすすめる施設などあります。 ■ 私は基本的に『毎日』摂取をすすめていますが、その方が安定して増量できる印象を持っていたからです。 ■ その根拠となるような情報が報告されました...
■ 食物アレルギーは多種多様のアレルゲンが相手になりますが、どうしても頻度・リスクが高い食物から研究が進むことになります。 ■ 卵やピーナッツ、乳の報告が先行していましたが、今回小麦に対する経口免疫療法のランダム化比較試験が報告されました。...
食物アレルギーの治療、特に経口免疫療法はまだまだ研究段階であり、標準化が求められています。 そのうち、ピーナッツに関してはAR101という製品が先行していました。そして、そのAR101のランダム化比較試験がNEJMに発表されました。...
Baked milk(焼き固めたミルク)による経口免疫療法は有効か?をテーマとしたランダム化比較試験をご紹介します。 ■ Baked milkとは、マフィンなどの「強く加熱した牛乳」のことです。 ■ 私は、最初からBaked milkで免疫寛容を誘導するのを期待して(治療として)摂取していただくことは積極的にはしていま...
baked milk(焼き固めたミルク)による免疫療法に関する研究。 ■ あまり積極的にしていなかったTwitterを、最近少し積極的に発言するようになりました。するとフォロワーの方がずいぶん増え(多い方に比較するとまだまだ少ないのでしょうけど)、励ましのコメントなどをいただくようになりました。ありがとうございます。...
Lucendo AJ, et al. Relation between eosinophilic esophagitis and oral immunotherapy for food allergy: a systematic review with meta-analysis. Ann Allergy Asthma...
Yanagida N, et al. Safety and Efficacy of Low-Dose Oral Immunotherapy for Hen's Egg Allergy in Children. Int Arch Allergy Immunol 2016; 171:265-8. topic ■ 食物アレル...
Narisety SD, et al. A randomized, double-blind, placebo-controlled pilot study of sublingual versus oral immunotherapy for the treatment of peanut allergy. J Al...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
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◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
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