アトピー性皮膚炎や乾癬は、他の併存疾患を増やすのか?: 大規模横断研究

Egeberg A, et al.,Prevalence of comorbidity and associated risk factors in adults with atopic dermatitis. Allergy 2016. [Epub ahead of print]

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27864954

 


以前、アトピー性皮膚炎が、局所的な皮膚感染症のみならず他の感染症も増やす可能性があることをUPいたしました。

今回は、アトピー性皮膚炎(と乾癬)がさらにそれ以外の疾患を増やすかどうかをみた報告になります。


 

P: デンマーク在住で、1995年1月1日から2012年12月31日までに病院に入院もしくは外来受診した、アトピー性皮膚炎もしくは乾癬のある18歳以上のすべての患者

E1: アトピー性皮膚炎患者 7937人

E2:乾癬患者 24505人

C: 年齢と性でマッチした一般集団 79370人

O: アトピー性皮膚炎もしくは乾癬は、共存症(同時に2つ以上の疾患を有している状態)が多いか

 

 

結果

 

全体として、AD患者では喫煙やアルコール乱用者の率が、一般集団より高かったが、乾癬患者より低かった。

同様に、抗不安薬の使用を除き、AD患者は一般集団よりも危険因子や高い共存症の有病率が高く、ADが重篤なほうがより高くなった。

しかし、乾癬患者と比較すると有病率やリスクは低かった。

糖尿病の罹患率は、AD患者では、一般対照者と同様に乾癬患者よりも低かった。

 

 

コメント

 

成人のAD患者は、一般対照者と比較すると、様々な医学的および精神的な共存症のリスクが増加するが、乾癬患者よりは低い、とまとめられます。

しかし、精神的な共存症や喫煙率は重篤なADであるほどきわめて高く、患者マネージメントへの介入の目標である可能性があるとされていました。

私は小児科医ですので、成人のアトピー性皮膚炎をみる機会は少ないですが、他の疾患を併発する可能性が高いと意識しなければならないかなと思いました。

 

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