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ネコのみ飼っていて、イヌの特異的IgE抗体も少し陽性になるという現象をどう説明するか?

うさみん
ねえ、ほむほむ。
この間、猫を飼っている患者さんが、犬のすこし感作されていたんだけど、これはどこで感作されたの?

ほむほむ
どこで、というのは難しい質問だね。
飼っていなくても、徐々に感作はされる可能性も報告されているしね。
でも、犬アレルゲンと猫アレルゲンは一部交差反応性があるらしいんだ。
猫ふけ特異的IgE抗体価が凄く高くて、犬も陽性、と言う場合はそういう影響かもしれないと思わせることを検討した報告を紹介しようか。

 

 

Reininger R, al. Detection of an allergen in dog dander that cross-reacts with the major cat allergen, Fel d 1. Clin Exp Allergy 2007; 37:116-24.

イヌのふけのアレルゲンが、主なネコアレルゲンであるFel d1と交差反応するアレルゲンを含むかどうかを調査した。

背景

■ 動物アレルギー患者の多くがネコやイヌアレルゲンの両方に対して感作されるが、ネコおよびイヌの鱗屑(ふけ)におけるアレルゲンの交差反応性についての知識は限られている。

 

目的

イヌの鱗屑が主なネコアレルゲンであるFel d1と交差反応するアレルゲンを含むかどうかを調査した。

 

方法

ネコアレルギー患者 36人から得られた血清を用いて行った定量的IgE検査(CAP)において、自然のFel d1と同じ免疫学的特性を有する組換えFle d1を使用し調査した。

■ Fel d 1交差反応性のあるイヌアレルゲンは、IgE阻害試験および単一特異的ポリクローナルウサギ抗組換えFel d 1抗体によるrFel d 1を用いた一次元と二次元イムノブロッティングによって特徴付けられた。

 

結果

Fel d 1に反応性のネコアレルギー患者の25%は、イヌアレルゲンに対するIgE反応性を、組換えFel d 1により50%以上阻害した。

■ Fel d 1に交差反応性のある約3.4 pIの分子量20 kDaであるアレルゲンが、いくつかの種類の犬種の鱗屑の抽出物でおいて検出された。

 

結論

■ これは、犬の鱗屑の抽出物中にFel d1様のアレルゲンが存在することを示す最初の報告であり、血清検査におけるネコとイヌの両方に陽性の原因となる可能性がある。

■ しかしながら、この交差感作の臨床的関連性に関しては確認する必要がある。

■ これらの結果は、イヌ鱗屑アレルゲン抽出物の診断および治療における使用にとって重要である。

 

結局、何がわかった?

 ✅ Fel d 1(ネコの抗原)に感作されたネコアレルギー患者の25%は、イヌアレルゲンに対するIgE反応性を、組換えFel d 1により50%以上阻害した。

 ✅  Fel d 1に交差反応性のある約3.4 pIの分子量20 kDaであるアレルゲンが、犬の鱗屑の抽出物でおいて検出された。

 

 

犬と猫の抗原は、アレルゲンとして交差するかもしれない。

■ 猫と犬のふけは、交差する可能性が指摘されていることがわかりました。

■ 実際は、どこで感作されたかはわかりませんので、はっきりいうことは難しいでしょうけど、こういう報告もあるとしっておくと説明がしやすくなるかもしれません。

 

今日のまとめ!

 ✅犬と猫のふけアレルゲンは交差反応性があるようだ。

 

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