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抗ヒスタミン薬はアトピ—性皮膚炎の痒みをすべて抑えることは難しいが、補助的に使用されています。

■ 抗ヒスタミン薬は、アトピ—性皮膚炎に対する併用療法として使用されます。

■ おもったより有効性は低いかもしれないという報告も少なからずありますが、ランダム化比較試験では有意差ははっきりでるようです。

■ その本邦で行われたランダム化比較試験をご紹介いたします。

 

Kawashima M, et al. Addition of fexofenadine to a topical corticosteroid reduces the pruritus associated with atopic dermatitis in a 1-week randomized, multicentre, double-blind, placebo-controlled, parallel-group study. Br J Dermatol 2003; 148:1212-21.

16歳以上のアトピ—性皮膚炎患者をフェキソフェナジン(商品名アレグラ)群とプラセボ群にランダム化し、1週間のかゆみを比較した。

背景

■ 非鎮静性のH1受容体選択的抗ヒスタミン薬であるフェキソフェナジン(商品名アレグラ)は、アレルギー性鼻炎および蕁麻疹の治療において堅実な有効性および安全性を示す。

■ アトピー性皮膚炎に関連した掻痒は、ひとつにはヒスタミンによって誘導されると考えられている。

■ したがって、フェキソフェナジンがアトピー性皮膚炎に伴うかゆみの軽減に有用であると考えた。

 

目的

■ アトピー性皮膚炎に関連する掻痒を軽減するために、塩酸フェキソフェナジン 60mg1日2回 vs プラセボの有効性を比較した。

 

方法

■ ランダム化多施設二重盲検プラセボ対照研究により、アトピー性皮膚炎の患者(16歳以上)は1週間のプラセボ導入期間に続き、塩酸フェキソフェナジン 1日2回60mgまたはプラセボ1週間投与にランダム化された。

■ すべての患者はまた、試験中を通してヒドロコルチゾン酪酸エステル0.1% (ロコイド)による毎日2回外用治療を受けた。

■ プライマリ効果エンドポイントは、試験開始時からの掻痒スコアの変化の平均だった。

■ 患者は、5点スケール(0 =なし、4 =非常に重度)を用いて1日2回(昼夜)の痒みスコアを記録した。

 

結果

フェキソフェナジン群 201人はプラセボ群 199人と比較して掻痒の重症度が有意に減少した(変化スコアの平均-0.75(未調整95%信頼区間 [-0.88~-0.62])vs -0.5 [-0.62~ 0.38]; P = 0.0005)

■ この改善は、処置の1日後に見られ(P = 0.039)、治療期間を通して維持された(P = 0.019)。

■ プラセボと比較して、フェキソフェナジンは、昼間(P = 0.0001)および夜間(P = 0.013)の掻痒両方を有意に改善した。

■ さらに、フェキソフェナジン群では、プラセボ群と比較して、掻痒域と体表面積の比を減少した患者数がより多かった(P = 0.007)。

■ 有害事象の発生率は低く、すべての治療群で同等だった。

 

結論

■ フェキソフェナジン 60mgを1日2回投与すると、プラセボと同等の安全性プロファイルであり、アトピー性皮膚炎に伴うかゆみを迅速かつ有意に改善することが実証された。

 

結局、何がわかった?

 ✅ 16歳以上のアトピ—性皮膚炎の痒みに関し、フェキソフェナジン群 はプラセボ群 と比較して掻痒の重症度を有意に減少させた(変化スコアの平均-0.75(未調整95%信頼区間 [-0.88~-0.62])vs -0.5 [-0.62~ 0.38]; P = 0.0005)。

 

 

抗ヒスタミン薬はアトピ—性皮膚炎に対する補助的治療ではあるものの、有効性はあると言えるでしょう。

■ 普段の治療では、抗ヒスタミン薬はそこまで有効性はないような印象ではあり、セチリジン(ジルテック)に関して有効性が低いという報告もあります(Hannuksela M, Annals of allergy 1993; 70(2): 127-33.)。

■ 最近は痒みに関してはIL-31を抑える生物学的製剤やH4拮抗薬、JAK阻害薬なども登場しそうな状況であり、武器が増えてくるのではないかと思っています。

 

 

今日のまとめ!

 ✅ 成人のアトピ—性皮膚炎に対し、アレグラは痒みを有意に改善する。

 

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