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洗剤と皮膚バリア、アトピー性皮膚炎には相反する関係があります。

■ アトピー性皮膚炎に関し、洗浄が良い面悪い面があることに関しては何度かブログでも話題にしてきました。

■ 洗浄剤がかなり希釈しても皮膚バリアを傷害する可能性があることもすでに報告されていますが、それを補強する結果がJACIに報告されています。

 

Wang M, et al. Laundry detergents and detergent residue after rinse directly disrupt tight junction barrier integrity in human bronchial epithelial cells. The Journal of allergy and clinical immunology 2018. [Epub ahead of print]

ヒトの気管支上皮細胞に対する、洗濯洗剤の細胞毒性、バリア機能、トランスクリプトーム、エピゲノムに対する影響を調査した。

背景

■ 上皮バリアの欠陥は、最近、喘息や他のアレルギーに関連すると考えられている。

ヒトの気管支上皮細胞(human bronchial epithelial cells; HBECs)に対する洗剤の影響とそのバリア機能はよくわかっていないままである。

 

目的

■ HBECにおける細胞毒性、バリア機能、トランスクリプトーム、エピゲノムに対する洗濯洗剤の影響を調べた。

 

方法

■ 健常対照被験者、喘息、慢性閉塞性肺疾患患者からの主要なHBECの気相液相界面培養物を、すすぎ後に洗濯用洗剤および洗剤残留物に曝露した。

■ 細胞毒性と上皮バリア機能が評価された。

■ RNA塩基配列決定法、高スループット配列決定法によるTransposomeによるクロマチン領域解析、DNAメチル化アレイを用いてトランスクリプトームおよびエピゲノムを検査した。

 

結果

■ 洗濯洗剤およびすすぎの残渣物は、曝露24時間後に不規則な細胞形状や乳酸デヒドロゲナーゼの漏出を伴う、HBECに対する用量依存性毒性効果を示した。

1:25,000希釈された洗濯洗剤に曝露されたHBECまたはさらに1:10希釈されたすすぎ残渣に曝露されたHBECにおいて、上皮バリア機能の低下、上皮電気抵抗の低下、傍細胞融解、層状タイトジャンクション免疫染色の上昇が見られた

■ RNA塩基配列決定解析は、細胞接着関連遺伝子がクロマチン領域およびDNAメチル化に実質的な影響を及ぼさずに曝露24時間後に1:50,000希釈で洗濯洗剤によってダウンレギュレートされる一方、脂質代謝、アポトーシス誘導、上皮由来アラーミン関連遺伝子がアップレギュレートされることを示した。

 

結論

■ 我々のデータは、非常に高い希釈度およびすすぎ残しでさえ、洗濯洗剤がエピゲノムおよびタイトジャンクション遺伝子発現に影響を与えることなく、HBECのタイトジャンクションバリアの完全性に重大な細胞毒性や直接的な障害効果を示すことを示している

 

結局、何がわかった?

 ✅ ヒト気道上皮細胞に対し、非常に高い希釈度およびすすぎ残しである洗濯洗剤でさえ、タイトジャンクションバリアへの細胞毒性や直接的な障害効果を示した。

 

洗濯洗剤は、皮膚バリアを傷害するかもしれない。

■ 洗剤に関して、かなり希釈しても皮膚バリアを傷害する可能性があることになります。

■ もちろん、粉石けんでなければならないなどというつもりはないのですが、すすぎは十分にした方がよいだろうと思っています。

 

今日のまとめ!

 ✅ 洗濯洗剤は、十分希釈しても皮膚バリアを傷害するかもしれない。

 

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