小児科(総合) ELMAクリームエルマクリーム 生後3ヶ月未満の乳児に対し、針を刺す前の麻酔クリームは有効か? ■ EMLAクリーム(エムラクリーム)という、リドカインが含有された麻酔クリームがあり(保険は未適用)、静脈穿刺時(点滴確保など)や皮膚レーザー照射療法時の疼痛緩和に使用されています。 ■ 一般には使用されませんが、海外の治験などでは使用されると聞き、実際に使ってみたことがあります(患者さんにではなく自分自身に)。たし... 2019年1月31日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 予防アトピー性皮膚炎ゾレアオマリズマブ 母マウスにゾレアを使用すると仔マウスはアレルギーにならないかもしれない(第2回/全2回) ゾレアを妊娠中のマウスにゾレア(抗IgE抗体)を注射すると、仔マウスのアレルギー発症に影響するか? ■ 抗IgE抗体を母マウスに投与すると、仔マウスのIgE産生に影響するかの第2回です。 ■ 基礎の論文ではありますが、結論は簡潔です。 スポンサーリンク(記事は下に続きます) (adsbygoogle = window... 2019年1月29日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 予防アトピー性皮膚炎ゾレアオマリズマブ 母マウスにゾレアを使用すると仔マウスはアレルギーにならないかもしれない(第1回/全2回) 今後のアレルギー予防が変わってくる可能性を秘めた報告。 ■ 予防と一言でいっても、一次予防、二次予防、三次予防とあります。 ■ 三次予防は、すでに重症化したアレルギー疾患を治療するという、現在の治療そのものと言えます。 ■ 二次予防は発症早期から介入して重症化を防ぐという予防。そして一次予防は発症前、すなわち新生児期か... 2019年1月28日 pedallergy2016
小児科(総合) 解熱薬アセトアミノフェン熱性けいれん 熱性けいれん時の解熱薬の使用は、けいれんの再燃を予防する 熱性けいれんに対して、解熱薬を使用するか否か? ■ 熱性けいれん診療ガイドライン2015では、CQ6-1で、「発熱時の解熱薬使用が熱性けいれん再発を予防できるとするエビデンスはなく再発のための使用は推奨されない(グレードC)」と記載があります。 ■ 使用してはいけないという意味では全くありませんが、やや消極的な話をする... 2019年1月25日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予後) アトピ—性皮膚炎 乾燥体質よりも乳幼児期の湿疹歴の方が、その後の多くのアレルゲンへの感作に影響する ■ 乳幼児期の湿疹が、その後のアレルギー疾患の発症に影響することをアトピーマーチと言います。 ■ そして、乳幼児期に重篤なアトピ—性皮膚炎になると、その後の感作がどんどん進むことは臨床上も多く経験されます。... 2019年1月24日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療デュピクセントデュピルマブ デュピルマブは、炎症性マーカーを低下させつつアトピー性皮膚炎の疾患活動性も次第に改善する ■ デュピルマブは、重症アトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤であり、IL-4α受容体を阻害することで、IL4/IL13のシグナル伝達を低下させ、有意な効果を示します。 ■ あくまで炎症性サイトカインのシグナル伝達を抑える薬剤なのですが、皮膚のバリアの指標も徐々に改善させることが報告されています。... 2019年1月23日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 気管支喘息黄色ブドウ球菌 黄色ブドウ球菌の定着は、喘息管理における吸入ステロイド必要量を増加させるかもしれない 黄色ブドウ球菌は、アトピ—性皮膚炎が悪化したときに皮膚に定着し、アレルギーを悪化させます。 ■ アトピ—性皮膚炎における黄色ブドウ球菌の研究はすでに多くの先行研究があり、ブログでも多くの報告をご紹介してきました。 ■ 皮膚に定着している黄色ブドウ球菌密度が高いほど食物アレルギーのリスクがあがることはすでに報告されていま... 2019年1月21日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 保湿剤尿素 尿素含有外用剤は、濃度によって使い分けされるのか? 尿素の濃度による外用剤の使い分けに関して、あまり良く理解できていなかったのですが、最近、使い分けのレビューを見つけたので抄録を中心にご紹介します。... 2019年1月20日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) アニサキスアレルギー イタリアにおけるアニサキスアレルギーの発症率は? アニサキス症とアニサキスアレルギー。 ■ アニサキスは、魚に寄生する寄生虫です。 ■ タラやカツオは寄生率が高く、マグロは低いとされていますが、大型魚は内臓から筋肉への移行がすくないためとされており、安全というわけではありません。 アニサキスに関する詳細はこちら。 アニサキス症に関する、峰先生の記事です。 ご自身の標本... 2019年1月19日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(副作用・害) アトピー性皮膚炎接触皮膚炎 幼児期のアトピー性皮膚炎は、その後の接触皮膚炎の原因になるか? ■ たとえば、医療者はラテックス(ゴム)アレルギーが多くなりますが、それは手洗いとゴム手袋を使う機会が多いからになります。 ■ 接触皮膚炎が多くなるといえますが、では、幼児期のアトピー性皮膚炎はその後の接触皮膚炎を増やすのでしょうか?... 2019年1月17日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(副作用・害) アトピ—性皮膚炎生活の質 子どものアトピ—性皮膚炎は、家族の生活の質も下げる可能性がある アトピ—性皮膚炎は、本人ばかりか、家族の生活に影響する。 ■ アトピ—性皮膚炎はかゆみを伴い、睡眠障害や身長抑制を来し得ます。 ■ さらに、家族の生活の質も低下させます。 ■ そのシステマティックレビュー。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); Yan... 2019年1月16日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予後) こどものアトピー性皮膚炎が13歳まで持続する因子はなにか? ■ 台湾での2歳のアトピー性皮膚炎の予後を検討したコホート試験は、3割程度のアトピー性皮膚炎が成人まで持ち越す可能性があることが指摘されています。 ■ 持ち越すリスク因子は、どういったものがあるのでしょうか?コペンハーゲンで進行中のCOPSAC2000コホート試験の結果をご紹介します。... 2019年1月15日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) アトピ—性皮膚炎病因 アトピ—性皮膚炎予防は、皮膚バリアと炎症がターゲットになっている ■ アトピ—性皮膚炎の病因に関する、Tsakok先生の詳細なレビュー。 ■ 今回のレビューは、本文がないと抄録のみでは片手落ちな感じではありますが、詳細なレビューの備忘録として。 ■ このレビューを読む前に、自分でもこのテーマのレビューを書いていて、そうだよなあと思いながら読んでました。... 2019年1月14日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) アトピ—性皮膚炎冬季バリア機能 冬季は、特に顔の皮膚バリア機能が下がる 冬季に皮膚が乾燥してバリア機能が下がるか?ということを検討した報告。 ■ 冬季に皮膚のバリア機能が下がるということに関しては、日常診療として当たり前のように感じます。 ■ ただ、冬季にアトピ—性皮膚炎が発症しやすいことは、ビタミンDと関連させている報告が多いです。 ■ 私は、皮膚バリアを重要視しているので、それに関連し... 2019年1月12日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 治療アトピ—性皮膚炎ホスホジエステラーゼ4PDE4阻害剤 新規機序の非ステロイド系抗炎症外用薬であるPDE4阻害剤の効果とは? ■ サイトカイン(IL-17、TNF-α、IL-23など)の産生を抑制するホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤は、すでに内服薬として乾癬に対して臨床に使用されてきていますが、アトピ—性皮膚炎へ、外用薬としての検討がすすんでいます。 ■ すでに米国では商品名「Eucrisa」としてFDAが承認しているようです。... 2019年1月11日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(診断) アトピー性皮膚炎有症率 ノルウェーにおいて、1歳未満のアトピー性皮膚炎は増加している 本邦における、幼児期のアトピー性皮膚炎は減少傾向にあります。 ■ 本邦における学校保健統計調査(平成26年度)では、幼稚園におけるアトピー性皮膚炎の有症率が2.37%で過去最低になったと報告されました。 学校保健統計調査-平成26年度(確定値)の結果の概要 ■ では、別の国ではどうでしょう?ノルウェーからの報告をご紹介... 2019年1月10日 pedallergy2016