保湿剤は、保湿成分とワセリンのふたつの相乗効果で有用性が高くなるかもしれない

エモリエントとモイスチャライザー、そして基剤の性質を考えながら保湿剤の処方を組み立てていくことが求められる。

■ 保湿剤に関して、エモリエントとモイスチャライザーの違いを考えながら処方する必要性があります。

■ そして、アトピー性皮膚炎に対してはモイスチャライザーを優先しながら、一般的に冬にはワセリンなどの基剤の追加を考えていきます。

■ その参考になりそうなランダム化比較試験がありましたので共有します。

 

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

ドライスキンのある健康ボランティア51人の前腕部に、1)試験エモリエント剤(基剤+グリセロール+ワセリン)、2)基剤のみ、3)基剤+グリセロール、4)基剤+ワセリンにランダム化し、TEWLと皮膚水分量を比較したところ、

 ✅ 試験エモリエント剤(基剤+グリセロール+ワセリン)は、基剤(P = 0.0018)、基剤+グリセロール(P = 0.0001)と比較して、平均TEWLを有意に減少させ、基剤(P < 0.0001)や基剤+ワセリン(P < 0.0001)と比較して、皮膚水分量を有意に増加させた。

 

スポンサーリンク(記事は下に続きます)



Instagram:2ヶ月で10000フォロワーを超えました!!!

Xでフォローしよう