デュピルマブ(商品名デュピクセント)の投与期間を延長しても、アトピー性皮膚炎の症状は維持できるか?

アトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤、デュピルマブ。投与期間を延長すると効果はどれくらい落ちる?

■ デュピルマブ(デュピクセント)は、高価ながら重症アトピー性皮膚炎の治療に有用な生物学的製剤です。

■ 初期投与量から、2週間毎に投与するのが標準治療ですが、デュピルマブに対する抗体が産生されて効果が下がる可能性があり、間隔を伸ばすことは強く推奨されていません。

■ しかし、高価でもありますし、痛みがあることから間隔を伸ばすことは考慮する治療方法ではないかとも思われます。

■ 最近、Allergy誌に、そのような治療法に対する効果が報告されましたのでシェアいたします。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

成人のアトピー性皮膚炎患者90人を、デュピルマブ標準投与量(300mg/2週)を継続群(A群)、デュピルマブ投与間隔を50%延長(300mg/4週)群(B群)、デュピルマブの投与間隔66~75%延長(300mg/6~8週)群(C群)に分け、効果を比較したところ、

 ✅漸減期間中の疾患重症度スコアは、いずれの群でも経時的な有意な変化は認められなかった。

 ✅ B群およびC群では、NRS(Numeric Rating Scale)-pruritusが間隔延長後に一時的に有意に上昇したが、低値を維持した(NRS-pruritusの中央値≦4)。

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