オミクロン株亜系統BA.2とインフルエンザやパラインフルエンザの重症度は異なるか?

オミクロン株亜系統が流行してきている。

■ オミクロン株BA5の流行が拡大し、おそらく、多くの病院の受け入れが困難になってくることが予想されます。

■ 一方で、オミクロン株の重症度はデルタ株などに比較し、比較的軽症であることは確かなようです。

 

■ ただし、これらは予防接種をしていることが前提条件で、ワクチンを接種していなければ重症度はやはり侮れないことになります。

■ 最近、オミクロン株BA.2とインフルエンザやパラインフルエンザとの比較をした研究が公開されていましたので共有します。

 

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

香港全体のデータベースから、0~11歳の小児におけるオミクロンBA.2優位の第5波(2022年2月5~28日; n=1144)、インフルエンザウイルスとパラインフルエンザウイルス(2019年1月1~31日; それぞれn=32212; n=16423)について転帰を比較したところ、

 ✅ 過去にCOVID-19にかかったりワクチン接種をしていない入院小児では、オミクロン株BA.2は軽症ではなかった。

 ✅ オミクロン株BA.2は、インフルエンザウイルスやパラインフルエンザウイルスよりも神経病原性が高いようだった。

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