食物アレルギー(治療) オマリズマブ(商品名ゾレア)は、経口免疫療法の効果と安全性を上昇させる 食物アレルギーに対する経口免疫療法の有効性と安全性を高める研究がすすんでいます。 ■ 食物アレルギーは、先進国で増えています。 ■ 日本では、鶏卵、牛乳、小麦、種子類(ナッツ類)、ピーナッツなどが主な原因ですが、世界では特に、ピーナッツが問題となっています。 ■ そしてピーナッツや木の実類アレルギーは治りにくいとされて... 2024年2月29日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) 早期離乳食開始にガイドラインを改定したスウェーデンでは、食物アレルギーの発生に変化はあったのか? 離乳食の早期開始が食物アレルギー予防に効果がある。世界の指針は変わってきたか? ■ 小児の食物アレルギーは近年増えています。 ■ そのため、アレルギーとして多い卵やピーナッツなどの食品を早い段階で取り入れることが、アレルギーを防ぐのに役立つ可能性が高いという知見がふえ、生後4~6カ月にこれらの食品を食べさせ始めることを... 2024年2月24日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デュピルマブは、アトピー性皮膚炎のある5歳未満の子どもの感染症を減らす? 生後6ヶ月から使用できるようになったデュピルマブは、子どものアトピー性皮膚炎に有効かつ、感染リスク減少に効果があるかもしれない ■ アトピー性皮膚炎は、小児で発症することが多い病気です。 ■ アトピー性皮膚炎があると、さまざまな皮膚の感染症を発症しやすくなり、黄色ブドウ球菌やヘルペスなどが原因になることが多いです。 ■... 2024年2月23日 pedallergy2016
食物アレルギー(予後) 牛乳によるアナフィラキシーの再発率、重篤なアナフィラキシーの発生率は? 世界的に増加中、牛乳アレルギーによるリスク ■ 牛乳アレルギーは、日本だけでなく、海外でも増えており、とくに重症のアナフィラキシーの原因としてナッツよりも増えているのではという報告もあります。 ■ 先進国における1歳児の牛乳アレルギーの有病率、つまりこの年齢でアレルギーを持っている子どもの割合は0.5%から3%と報告さ... 2024年2月18日 pedallergy2016
小児科(新生児) 健常新生児における最初の沐浴のタイミングは? 新生児の初めての沐浴は、早いほうが良い?遅い方が良い? ■ 新生児の沐浴は、科学的なエビデンスよりも文化的な背景に基づいていることが多いとされています。 ■ 様々な沐浴方法がありますが、新生児の初めての沐浴は出生後24時間以上経ってからにすることが世界保健機関(WHO)も推奨しています。 ■ そのほうが、赤ちゃんの体温... 2024年2月17日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 内服JAK阻害薬は、アトピー性皮膚炎以外のアレルギー疾患に有効か? デュピルマブは喘息・アレルギー性鼻炎にも効果的。では、内服JAK阻害薬は? ■ アトピー性皮膚炎の全身治療薬が増えてきていて、とくにデュピルマブは喘息やアレルギー性鼻炎にも有意な効果があることが示されています。 ■ しかし、内服JAK阻害薬が、喘息やアレルギー性鼻炎に有効かどうかのデータは不足していました。 ■ そして... 2024年2月14日 pedallergy2016
アレルギー一般(その他の話題) SNSとアレルギー情報の付き合い方とは? SNSと医学情報。光と影。 ■ SNSは情報を共有する方法を大きく変えました。 ■ 最近、SNSは大きな変容をしてきてはいますが、医療において、患者が情報を探したり、医師との関係を築いたりする大切なツールともいえるでしょう。 ■ SNSは便利な面もありますが、間違った情報が広がりやすくなるという問題もかかえています。 ... 2024年2月11日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 牛乳アレルギーのある乳児の栄養を低アレルゲンミルクに変更すると、アレルギー症状をどれくらい起こしにくくするのか? 日本で2番目に多い牛乳アレルギー、低アレルゲンミルクの適用は? ■ 牛乳アレルギーは、日本でも多い食物アレルギーで、全体に2位に位置づけられています。 ■ とくに、初発する時期が1歳未満で発症することがおおく、栄養面での問題も起こします。 ■ 牛乳アレルギーは大きく分けると、IgE抗体が関係するものと、そうでない非依存... 2024年2月10日 pedallergy2016
じんましん(治療) 寒冷蕁麻疹。有病率、治療、予後は? 物理性蕁麻疹の一種、寒冷蕁麻疹とは? ■ 寒冷蕁麻疹は、『物理性蕁麻疹』、すなわち、様々な刺激でおこる蕁麻疹のうちの一つです。 ■ ありふれた物理的な刺激のひとつが『寒さや冷たさ』ということです。 ■ 発症するメカニズムは十分にわかっていませんが、蕁麻疹だけでなく、発熱、腹痛など、そして強いアレルギー症状であるアナフィ... 2024年2月6日 pedallergy2016
気管支喘息(予後) 幼児期からダニアレルギーがあると、気管支の過敏性や喘息が改善しにくくなるかもしれない 乳幼児期の診断とダニアレルギーの関連が注目されています。 ■喘息は子どもに多い長引く病気す。 ■東京の3歳時調査をみると、近年やや減少しつつありますが、それでも少なくありません。 ■そしてドイツの報告では、最近20年で患者が増えているそうです。 Weber A, Herr C, Hendrowarsito L, et ... 2024年2月5日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 生後6ヶ月から5歳の重症アトピー性皮膚炎に対する、デュピルマブの有効性と安全性は? デュピルマブを含む新治療法の登場と小児アトピー性皮膚炎の進展 ■ アトピー性皮膚炎は、そもそも小児に発症することが多い病気です。 ■ 特に6ヶ月から5歳の子どもの中で、約12%がアトピー性皮膚炎であったという報告もあります。 Silverberg JI, Barbarot S, Gadkari A, et al. At... 2024年2月3日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 水分を多く摂ると、皮膚の水分量も増えるのか? 水分摂取習慣があると、角層水分量も増えるのか? ■ 角層には皮膚を健康に保つために水分が保持されています。角層のタンパク質は、お互いに強く接着されていて、水分が肌から逃げ出さないように守っているのです。 ■ すなわち、皮膚水分量で、皮膚の健康度、バリア機能を推測することができるわけですが、コルネオメトリーというセンサー... 2024年2月1日 pedallergy2016