子どもの水いぼ(伝染性軟属腫)はいつ頃改善するか?

水いぼ(伝染性軟属腫)は自然軽快する可能性はあります。では、その軟属腫はいつ頃軽快するのでしょうか?

■ やや古い報告ですが日本からの報告で、小児217例中205例において、伝染性軟属腫の自然軽快の平均期間は6.5か月という報告があります(Takemura T, et al. The natural history of molluscum contagiosum. 1983; 5: 667–70 (in Japanese)).

■ そこで、私は普段の診療では「自然に様子をみていても半年で半数程度改善します。ただし、アトピー性皮膚炎があったりするとどんどん広がる可能性があります。ですので皮膚の改善はきちんとして、できれば摘除を推奨します」とお話ししています。

■ では最近の報告はどうなっているのでしょう?

■ そこで、検索するとhitしたLancet Infectious Diseasesの報告をご紹介します。

■ 先行研究より、なかなか治ってこないことが示されていました。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

4~15歳の伝染性軟属腫の小児306人が、いつごろ軽快したか、また家族内感染や生活の質を前方視的に評価したところ、

 ✅ 平均軽快期間は13.3±8.2か月だった。

 ✅ 269人中80人(30%)が18カ月以内に軽快せず、36例(13%)は24カ月経過しても軽快しなかった。

 ✅ 250例中102例(41%)は、家庭内の他の子どもへの伝染した。

 ✅ 軟属腫の数が多いほど、生活の質へのの影響が大きかった。

 

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