アトピー性皮膚炎を発症しても、喘息へ移行するのは3割である

アトピー性皮膚炎が、アトピーマーチの端緒になる可能性が示されているものの、、

■ アトピー性皮膚炎が経皮感作を橋渡しとして、気管支ぜんそくなど他のアレルギー疾患の発症リスクをあげることは、様々なコホート試験や横断試験で報告されています。

■ しかし、だからといって、アトピー性皮膚炎を発症すれば喘息を必ず発症するわけでもありません。

■ その確率をみたシステマティックレビュー。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

前向きコホート研究13件(出生コホート研究4件、アトピー性皮膚炎コホート研究9件)における、4歳までのアトピー性皮膚炎と6歳以降での喘息発症リスクを検討したところ、

 ✅ アトピー性皮膚炎後の喘息リスクのオッズ比は2.14倍 (95% CI 1.67~2.75)だった。

 ✅ ただし、6歳時の喘息有病率は、入院患者で35.8%(95%CI 32.2%~39.9%)、入院患者と外来患者を合わせた群でも29.5%(95%CI 28.2%~32.7%)だった。

 

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