乳幼児期の喘鳴時のアレルゲン感作は、その後の喘鳴持続を予測するかもしれない

乳児期に喘鳴を発症した際、4年後に喘息に移行する要因は?

■ 乳児期に喘鳴を発症し、それが喘息に移行するかどうかを予想するためには「喘息予測インデックス」などを使用しますが、なかなか額面通りには予想し難いことが多いです。

■ 一方、乳児期の感作はその後の喘息持続リスクに関連することも報告されています。

■ わたしは1歳代までにダニやペットに感作されている場合は、喘息を発症する可能性を想定しながら対応していますが、その理由付けになるかなあと思われる報告。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

生後3カ月から23カ月にはじめての喘鳴を呈した小児76人に関し、4年後の喘息への移行のリスクを評価したところ、

 ✅ 最初の喘鳴発現時にアレルゲンに対する感作のある児は、感作のない児よりも、4年後に気道過敏性をもっている可能性が高かった(オッズ比8.8; P=0.03)。

 

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