
ダニ・スギ花粉に対する舌下免疫療法を同時に行っても、副作用は増加しないか?
■ 日本人にとっての2大吸入アレルゲンは、スギ花粉とダニといって良いでしょう。
■ 2015年以降、そのふたつは舌下免疫療法が保険適応となり、ひろく普及してきています。
■ 一方で、『順番はどちらが先でもいいのか』『同時にしてもいいのか』、『時間を開けなくてもいいのか』、『副作用はふえないか』など、質問されることがあります。
■ このテーマに関しては、最近、ランダム化比較試験が実施されています。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
チリダニとスギ花粉のアレルギー性鼻炎を併発している日本人患者109人を対象に、ダニSLITから開始し4週間後にスギ花粉SLITを開始する群、またはその逆の順番でSLIT錠を行う群にランダム化し、8週間2つのSLITを5分以内に投与するという二重療法を行い、安全性と効果を比較したところ、
✅ 有害事象や副作用を発症した率は、単剤療法と二重療法における期間内では、両群とも同等だった。
論文から引用。グラフィカルアブストラクト。
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