ダニ回避はアトピー性皮膚炎の予防にならない:メタアナリシス

2017年5月29日

Bremmer SF, Simpson EL. Dust mite avoidance for the primary prevention of atopic dermatitis: A systematic review and meta-analysis. Pediatr Allergy Immunol 2015; 26:646-54.

環境整備でアトピー性皮膚炎を予防できるか?

■ アトピー性皮膚炎に罹患した小児が、ダニに強く感作されているのは事実です。

■ そして、ダニは強力なアレルゲンであり、アトピー性皮膚炎の治療の際、スキンケア指導や薬物治療に合わせ、環境整備も治療の柱のうちのひとつに数えられます。

■ では、発症前に環境整備をすると、アトピー性皮膚炎の発症を抑えられるのでしょうか?そのメタアナリシス。

 

P: 2014年10月までのMEDLINE, PubMed, Scopus、Cochrane Library、Global Resource of Eczema Trials databasesからハイリスク児に対するダニ回避のアトピー性皮膚炎(AD)予防効果をみたランダム化比較試験 7本(N=3040)を抽出。
E: ダニ回避
C: ダニ回避せず
O: AD予防のrelative risk(RR)

 

結果

relative risk(RR) 1.08(95% CI 0.78–1.49)で予防効果なし。

 

コメント

■ 本邦と海外ではダニ汚染度が異なることに注意は要しますが、現状ではダニを減らすことによるAD発症予防効果は認められていないとまとめることができます。

■ ただし、論文にも記載ありますが、AD治療に対してのダニ回避を否定するものではありません。

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