外観上アトピー性皮膚炎がなくても、バリア機能に異常があればTARCが上昇する

Furue M, et al. Correlation between serum thymus and activation-regulated chemokine levels and stratum corneum barrier function in healthy individuals and patients with mild atopic dermatitis. J Dermatol Sci 2012; 66:60-3.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22391243


P: 血清TARC、経皮的水分蒸散量(TEWL),角質水分量(SCH)を測定した健常者群 121名、軽症アトピー性皮膚炎(AD)群 66例
E: –
C: –
O: 健常者・軽症AD患者でTARCとTEWL・SCH結果が相関するか


結果

■ 健常群の血清TARCは軽症AD群より有意に低かった(P =0 .032)。

■ また、健常群でTEWLは有意に低く、SCH値は有意に高かった(Pく0.001)。

■ 軽症AD群において、血清TARCはTEWLと有意に相関した(r =0 .395,P〈0.001)が、健常群では有意ではなかった。

■ 軽症AD群でも健常群でも、TARCとSCHに有意な相関が認められた(r =ー0.265,P = 0.032; r =-0.222,P = 0.014)。

コメント

■ 外観上ADがなくても、TEWLやSCHに異常があれば、TARCが有意に上昇する可能性があるという報告。

■ 免疫異常とバリア機能は相互に影響していると考えられる。

■ 重要な報告と言える。湿疹がなくともTh2サイトカインがドライブされるとなり、フィラグリンの低下や掻痒が増強されることが予想される。

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