フィラグリン遺伝子変異はアトピー性皮膚炎以外の皮膚疾患にも関連するかもしれない

2017年5月29日

Bager P, et al., Filaggrin genotype and skin diseases independent of atopic dermatitis in childhood. Pediatr Allergy Immunol 2016; 27:162-8. 

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26594040


P: 皮膚疾患とフィラグリン(FLG)遺伝子情報のあるデンマーク在住の小児1547名
デンマークのNational Birth Cohort と Health Register情報
E: FLG突然変異あり
C: FLG突然変異なし
O: 皮膚疾患との関連はあるか


結果

FLG変異は、ドライスキン(オッズ比 1.9、信頼区間 1.1-3.1)のリスク増加と18ヵ月未満での真菌感染のリスク低下(オッズ比 0.2、信頼区間 0.1-0.8)と関連していた。
疣贅治療歴(ハザード比 1.0、信頼区間 0.6-1.7)との関連はなかった。
アトピー性皮膚炎のリスク増加(オッズ比 3.3、信頼区間 2.1-5.3)、アレルギーまたは発疹のための皮膚科受診(ハザード比 2.2、信頼区間 1.4-3.5)、5歳未満での皮膚科受診(ハザード比 2.2、信頼区間 1.7-2.9)、18ヶ月未満でのじんま疹(オッズ比 2.9、信頼区間 1.0-7.9)、18ヵ月未満での他の発疹(オッズ比 2.1、信頼区間 1.2-3.8)と関連していた。

コメント

FLG突然変異はじんま疹を含め、幼児期の皮膚疾患と、アトピー性皮膚炎として診断されない発疹の発症をも促すかもしれないという結果。
[FLG遺伝子変異=アトピー性皮膚炎 or 魚鱗癬] と一括りにして視界を狭めず、他の皮膚トラブルの誘引となると捉えたほうがいいのかもしれない。
筆者は慢性じんましんの小児に対して、乾燥肌であれば特に、定期スキンケア(保湿塗布)もすすめることにしている。そのほうが改善が早く、抗ヒスタミン薬内服の中止も早いように思う(私見です)。

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