

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26991116
"one airway, one disease"に関連した本邦からの報告です。
P: 滋賀県長浜市在住の9804名
E: 口呼吸(or/and アレルギー性鼻炎)がある
C: -
O: 口呼吸は喘息の罹患率と関連するか
結果
アンケート調査で口呼吸は17%で申告され、喘息罹患率と関連した。
喘息罹患率のオッズ比は口呼吸単独で1.85(95%信頼区間 1.27-2.62)、アレルギー性鼻炎で2.20(95%信頼区間 1.72-2.80)だった。
口呼吸とアレルギー性鼻炎が並存した場合は、オッズ比が4.09(95%信頼区間 3.01-5.52)まで増加した。
さらに非喘息患者の口呼吸は、チリダニ類感作、より高い好酸球数、より低い肺機能のリスクだった。
コメント
口呼吸に関して喘息のリスクとなるというコホート研究。
少なくとも、喘息を診療する医師としては、アレルギー性鼻炎や鼻閉に対して対応を怠らないようにしたいと思っている。
耳鏡で鼻腔をのぞくのは日常診療でのほとんどルーチンで、筆者は科で一番耳鏡のチップを消費しているらしい(もちろん耳鼻科の先生方以外)。
評価:
![]() 倉原 優 日本医事新報社 ¥ 5,184 (2016-04-13) コメント:倉原先生は、大量に本を出されていてすごいです。 |