ビタミンDとアトピー性皮膚炎重症度は相関しない

Berents TL,et al. Vitamin D levels and atopic eczema in infancy and early childhood in Norway: a cohort study. Br J Dermatol 2016.(in press)

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26972308


昨日、アトピー性皮膚炎に対しビタミンD投与が効果があるというメタアナリシスをUPしたばかりですが、その反対のデータです。


 

 

P: 急性細気管支炎に関する臨床試験に参加した乳児404例+一般乳児240例
生後1-13ヵ月時 596例、2歳 449例
E: ビタミンD(液体クロマトグラフィ-タンデム型質量分析により測定)
C: –
O: アトピー性皮膚炎(AE)とビタミンDレベルに相関はあるか

 

結果

AEは、1-13ヶ月時67名(11%)で、2歳時103名(23%)で診断された。
平均ビタミンD値は、1-13ヶ月時58.2nmol/l,2歳時66.9nmol/lであった。
ビタミンD値を三分位値を使用し群別し多変量回帰分析を行ったが、ビタミンD値とAEに関連はなかった。

コメント


ビタミンDとAEの関連に関し、ドイツ、香港、米国のコホートで関連があると報告されている。
また、最近、ビタミンD投与がアトピー性皮膚炎の治療に効果があるというメタアナリシスがある(昨日のブログにUP)。


しかし、この論文では、それぞれ対象年齢に差があるため直接比較が困難と述べられている。
さらに、最近、本邦から、Allergyに喘息に対するビタミンD投与のランダム化比較試験により効果ありと報告された(Tachimoto H, et al.,A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Trial. Allergy 2016.[in press])。
まだまだビタミンDとアレルギーの関係は自分の中でも整理がつかないという状況である。
さて、明日は50本目の論文紹介です。