血清ペリオスチン値はアトピー性皮膚炎の重症度・内因性外因性の判断に有用である

2017年5月31日

Kou K, et al. Periostin levels correlate with disease severity and chronicity in patients with atopic dermatitis. Br J Dermatol 2014; 171:283-91.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24601864

 


ぺリオスチンは、日本人によって発見された細胞外マトリックスタンパク質の一種です。

アトピー性皮膚炎のみならず、喘息の診断にも有用ではないかという報告(Inoue T, et al. Pediatr Allergy Immunol 2016; 27:521-6. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27062336)もあり、注目されています。


 

P: Hanifin and Rajka基準で診断された成人アトピー性皮膚炎(AD)患者

E: AD患者257例

C: 尋常性乾癬(PV)66例と健常対照者25名

O: 血清ペリオスチン値、TARC、LDH、好酸球数、総IgE値のうち、ADのフェノタイプと関連するか

 

結果

血清ペリオスチン値は、PVや健常対照群に比較して、アトピー性皮膚炎(AD)患者で有意に高く、ADの重症度によって軽症 104.0(82.3-157/8)ng/mL; 中等症 122.0(90.0-179.0)ng/mL; 重症 157.5(120.3-236.8)ng/mL;最重症241.0(163.8-371.3)ng/mLであり(ただし、軽症・中等症には有意差なし)だった。

また、ペリオスチン値はAD加療後に減少した。

ペリオスチン値は、AD重症度、TARC、LDH、好酸球と有意に相関したが、総IgE値とは相関しなかった。

内因性AD患者より、外因性AD患者が血清ペリオスチン値はより高値だった。

 

コメント

ペリオスチンはTh2サイトカインを介しアトピー性皮膚炎の慢性炎症にも関連するという報告が本邦からもなされており(Masuoka M, et al. J Clin Invest 2012; 122:2590-600.http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22684102)、冒頭に示した喘息の診断などにも対象疾患が広がってきており、さらに注目されていく可能性が高いと思われます。

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