薬剤希釈自動計算シートver1.91です(β版)
■ Twitterのフォロワーさんの数が2000人を超え、そのお礼を兼ねて新しい医療用EXCELシート作成してみました。前回はインフルエンザの登校(園)可能確認ツールで患者さん向けでしたので、今回は医療者向けの企画です。
■ 小児の薬剤は体重計算をする必要があり、希釈計算は誤投与の元になりがちです。
■ たとえば、外来で使用する可能性のある、抗生剤のセフトリアキソンを体重1kgあたり60mg使用するとしましょう。そうすると、体重11kgのお子さんとして660mgを使用することになります。少し数字を丸めて650mgを使用するとして、1バイアル1000mgの製剤を生理食塩水4mlに希釈して、そのうち何ml使用すればいいでしょう?
■ そういった、細かい計算が日常的にある小児科では、簡単に計算できるツールが欲しいと思っていました。
■ このシートの原型は、以前ご紹介しましたが、あくまで当院で使いやすいように特化されており、別のセッティングでは同じ薬剤でない以上、使うことは難しかったと思います。
■ そこで、セッティングが変わっても、仕様を変更できるように改良してみました。
使用方法。
溶解剤と液剤で、それぞれ7種類まで。
■ そこで、溶解剤(セフトリアキソンなど)、液剤(プリンペランなど)を、別個に設定するようになっています。それぞれ7種類までです。
■ オレンジのボックスに入力する必要があります。
投与薬剤の設定
■ EXCELシートのタブから、溶解剤(mg製剤のみ)を選択し、薬剤名と1バイアル当たりの量(mg)を入力してください。最大7製剤までです。
■ 同様に、EXCELシートのタブから、液剤(mg製剤のみ)を選択し、薬剤名と1アンプル当たりの量(mg)と1アンプルあたりの液量(mlのみ)を入力してください。最大7製剤までです。
投与量の設定
■ 次に投与量を入力します。溶解剤、液剤共に共通のボックスで、mgのみです。
溶解剤の設定
■ 次に、溶解剤の場合です。まず、リストから薬剤を選択します。規格は溶解剤のシートで設定した薬剤が選択できるようになっているはずです。
■ そこまで入力・選択すると、「最小公約数の比例計算」が実施されます。
■ あとは、溶解したい量を入力します。そうすると、投与量と残液量が自動計算されます。
液剤の設定
■ 液剤の入力も同様です。指示量入力、薬品名選択をすると、投与量が表示されます。
■ 投与量のボックスの位置が異なることに注意してください。
薬剤希釈自動計算ツール_ver1.91(β版)
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★注;mg製剤のみです★
★注;このシートで被ったいかなる害も、作成者は負うことは出来ません★
1回でも誤投与が減りますように。
■ β版ですので、もし問題がございましたら、Twitterなどで、ご連絡いただけましたら幸いです。