新生児・乳児消化管アレルギー:レビュー

Nowak-Węgrzyn A, et al. Non–IgE-mediated gastrointestinal food allergy. Journal of Allergy and Clinical Immunology 2015; 135:1114-24.

新生児・乳児消化管アレルギーは、いつ頃改善するのか?

■ 新生児・乳児消化管アレルギーは、ミルクなどによる消化管のアレルギーにより嘔吐、血便などを起こす疾患です。

■ 一般的には3歳までには寛解すると言われていますが、その炎症を起こしている部位により、予後にも差があるようです。

 

IgE非依存性食物誘発胃腸アレルギー疾患(≒新生児・乳児消化管アレルギー)のレビュー。

IgE非依存性食物誘発胃腸アレルギー疾患(Non-IgE-mediated gastrointestinal food-induced allergic disorders; 非IgE-GI-FA)は、食物アレルギーの未知の部分を説明し、食物蛋白誘発腸炎症候群(food protein-induced enterocolitis syndrome;FPIES)食物蛋白誘発アレルギー性直腸炎(food protein-induced allergic proctocolitis;FPIAP)食物蛋白誘発性腸疾患(food protein-induced enteropathy;FPE)が挙げられる。

■ 非IgE-GI-FAは、別個の臨床的病態であるが、それら自体、また好酸球性胃腸症と、多くの重複する臨床的および組織学的特徴を有する。

■ 過去10年間で、FPIESは、潜在的に急性で明確な臨床的特徴のために、最も検討された非IgE-GI-FAとして認識された

■ 古典的な乳児FPEがほとんど診断されない一方で、FPIAPは、乳児の直腸出血の一般的な原因である。

最も一般的なアレルゲンは、牛乳と大豆である。

■ FPIES患者では、米とオーツ麦も一般的である。

■ FPIESの最も明らかな臨床的特徴は、繰り返す嘔吐、顔色不良、傾眠である。

■ 慢性FPIESは発達不良につながる可能性がある。

■ FPIAPは、全身状態の良い母乳育児による乳児、または人工栄養による乳児において血便を伴う。

■ FPEの特徴は、血便を伴わない下痢、吸収不良、蛋白漏出胃腸症、低アルブミン血症、成長障害である。

非IgE-GI-FAは予後良好である。

大多数のFPIAPは1歳、FPEは1〜3歳、FPIESは1〜5歳で寛解し、特定の食物差が大きい。

■ バイオマーカーおよび新規治療法を開発するためには、FPIESの自然経過および非IgE-GI-FAの病態生理をよりよく定義することが急務である。

 

結局、何がわかった?

 ✅IgE非依存性食物誘発胃腸アレルギー疾患(≒新生児・乳児消化管アレルギー)は、食物蛋白誘発腸炎症候群(FPIES)、食物蛋白誘発アレルギー性直腸炎(FPIAP)、食物蛋白誘発性腸疾患(FPE)に分類され、大多数のFPIESは1〜5歳、FPIAPは1歳、FPEは1〜3歳で寛解する。

 

 

IgE非依存性食物誘発胃腸アレルギー疾患(≒新生児・乳児消化管アレルギー)でも、発症部位により寛解時期が異なるようだ。

■ 本邦の新生児・乳児消化管アレルギーと海外の疾患概念が、完全に一致しないようなのですが、発症部位により寛解時期が異なるという認識で良いようです。

 

今日のまとめ!

 ✅新生児・乳児消化管アレルギーは、発症部位により、寛解時期が異なるのかもしれない。

 

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