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Perkin MR, et al. Association of Early Introduction of Solids With Infant Sleep: A Secondary Analysis of a Randomized Clinical Trial. JAMA Pediatr 2018.[Epub ahead of print]

離乳症早期開始を検討したEATスタディの二次解析。早期離乳食開始と睡眠の検討。

■ Enquiring About Tolerance study(EATスタディ)は、早期離乳食開始が食物アレルギーを予防するかどうかを大規模に検討した介入研究です。

生後6ヶ月より前からの早期離乳食開始は食物アレルギー予防となるかもしれない(EATスタディ)

■ 1300人以上の参加者で行われた前向き試験として、二次解析が行われています。

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■ そして最近、新しいEATスタディの二次解析が発表されました。その結果は驚くべき結果でした。

 

離乳食早期導入により食物アレルギー予防できるかどうかを検討したEATスタディに参加した1303人の睡眠関連の問題を検討した。

重要性

■ 世界保健機関(World Health Organization; WHO)は、6ヶ月間の母乳育児を推奨している。

■ しかし、英国の母親の75%は生後5ヵ月前に離乳食を開始し、一方で26%が乳児が夜に覚醒し、この決定に影響を与えると報告している。

 

目的

■ 離乳食早期導入が乳児の睡眠に影響を与えるかどうかを決定する。

 

試験デザイン、セッティング、参加者

■ Enquiring About Tolerance study(EATスタディ)は、2008年1月15日~2015年8月31日まで実施された集団ベースのランダム化介入試験であり、英国とウェールズの生後3ヵ月の乳児1303人が含まれていた。

■ 臨床的な受診は、英国のロンドンにあるセント・トーマス病院で行われ、生後3ヶ月からの乳児の離乳食早期導入について研究が行われた。

 

介入

早期導入群(early introduction group; EIG)は母乳育児を続ける一方で、非アレルギー性食物の導入に合わせ6種類のアレルギー性食物が導入された。

標準導入グループ(standard introduction group; SIG)は、英国の乳児離乳食ガイドラインに従った(すなわち、生後6ヵ月まで完全母乳を行い、この期間中の離乳食導入を回避)。

 

主な結果と測定

■ 標準化された幼児睡眠アンケートを用いて、乳児の睡眠に対する早期離乳食開始の影響に関するセカンダリアウトカムに対する二次解析。

 

結果

■ Enquiring About Tolerance studyに登録された1303人の乳児のうち、1225人(94%)が最終的な3年間のアンケートを完了した(SIG群618人 [95%]および EIG群607人 [93%])。

■ ランダム化は有効であり、2群に有意な試験開始時の差はなかった。

離乳食の早期導入後、EIG群の乳児は、SIG群の乳児よりも有意に長く眠り、覚醒頻度も有意に低かった

■ そして、2群の差は生後6ヵ月でピークに達した。

■ この時点で、intention-to-treat解析では、EIG群は一晩で16.6分(95%CI 7.8~25.4)長く寝ており、夜間の覚醒頻度は一晩あたり2.01回から1.74回に減少した。

論文より引用。早期導入群(early introduction group; EIG)、標準導入グループ(standard introduction group; SIG)を比較して、睡眠時間と夜間の覚醒頻度が改善している。

 

■ 最も臨床的に重要な、とても深刻な睡眠に関する問題は、母親のQOLと有意に関連していたが、EIG群よりSIG群で有意に高い頻度で報告された(オッズ比 1.8、95%CI 1.22~2.61)

 

論文から引用。深刻な睡眠に関する問題は、早期導入群(early introduction group; EIG)、標準導入グループ(standard introduction group; SIG)を比較して少なかった。

 

結論と妥当性

■ ランダム化試験により、乳児への離乳食早期開始は、より長い睡眠期間、夜間の覚醒頻度の低下、非常に深刻な睡眠の問題の減少と関連していた。

 

結局、何がわかった?

 離乳食早期導入を検討したEATスタディに参加した、英国とウェールズの生後3ヵ月の乳児1303人に関し、離乳食早期導入群は通常開始群に比較して、

 ✅一晩で16.6分(95%CI 7.8~25.4)長く寝ており、夜間の覚醒頻度は一晩あたり2.01回から1.74回に減少した。

 ✅深刻な睡眠に関する問題は、有意に高い頻度で報告された(オッズ比 1.8、95%CI 1.22~2.61)。

 

 

離乳食早期開始は睡眠の問題を減らすかもしれない。

■ 離乳食早期開始、という場合の「早期」にもいろいろあり、多くの研究は生後5~6ヶ月から開始としています。この研究は、生後3ヶ月から開始しています。

■ その早期離乳食早期開始が、睡眠障害を改善させるというのは驚きの結果です。

 

今日のまとめ!

 ✅離乳食早期開始は、睡眠の問題を予防するかもしれない。

 

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