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手湿疹はアトピー性皮膚炎への合併が多く、治療も簡単ではない場合があります。

■ 手湿疹は、アトピー性皮膚炎に合併しやすい病態です。

■ 治療はステロイド外用薬や保湿剤で対応することが多いのですが、個人的にはプロトピックを使用することも多いです(実際には、色々工夫しています)。

■ 今回はプロトピックを使用した手湿疹の報告。エビデンスレベルは高いスタディデザインといえますが、「非劣勢」をみるには例数は少ないので参考程度に。

 

Katsarou A, et al. Tacrolimus 0.1% vs mometasone furoate topical treatment in allergic contact hand eczema: a prospective randomized clinical study. Eur J Dermatol 2012; 22:192-6.

 慢性手湿疹患者30人をタクロリムス0.1%軟膏(プロトピック0.1%)とモメタゾンフロエート0.1%軟膏(フルメタ軟膏)にランダム化し、手湿疹スコアを比較した。

背景

■ タクロリムス外用薬は、ステロイド外用薬の副作用がなくTリンパ球の活性化を阻害することが示されている、マクロライド系免疫抑制剤である。

■ タクロリムスの安全性プロフィールは、皮膚炎に対する有望な治療選択肢にしている。

 

方法

■ 慢性手湿疹やパッチテスト陽性患者におけるタクロリムス0.1%軟膏とモメタゾンフロエート0.1%軟膏の治療効果を評価・比較した。

■ 慢性手湿疹があり関連する接触アレルゲンに対しパッチテスト陽性である成人30人を、タクロリムス0.1%軟膏またはモメタゾンフロエート0.1%軟膏に1施設によるランダム化比較試験で治療介入した。

 

結果

■ 4時点のいずれにおいても、評価された臨床パラメーター(紅斑、浸潤、小水疱形成、落屑、亀裂、かゆみ)のスコアはA群とB群で有意差がなかった(p> 0.05)

試験開始時と90日目の記録値において、すべてのパラメーターに有意差が検出された。

 

結論

■ タクロリムスは、治療の初月から有効であり、忍容性が高くステロイド外用薬と同様の治療結果を提供するため、接触性皮膚炎患者にとって有望な代替療法となる。

 

結局、何がわかった?

 ✅手湿疹に対するプロトピック(0.1%)軟膏と、フルメタ軟膏(II群)をランダム化して手湿疹スコアを比較したところ、両群とも改善し評価された臨床パラメーター(紅斑、浸潤、小水疱形成、落屑、亀裂、かゆみ)のスコアにも有意差がなかった(p> 0.05)。

 

 

二つの介入方法に差がない(非劣性)を示すには例数が少ないものの、日常診療の参考にはなるでしょう。

■ モメタゾンは本邦ではフルメタ(II群)にあたります。

■ 本文が入手できなかったのです詳細不明なのですが、ステロイド外用とプロトピック外用による手湿疹の治療に有意差はないという結果でした。

■ ただ、「有意差があった」場合はともかく、15例ずつで「有意差がない」という非劣性を示すにはもう少し例数が欲しいところですし、90日間の治療方法も本文が入手できずよくわかりませんでした。

■ とはいえ、日常診療としては参考にしても良さそうです。

 

 

手湿疹に関し、皮膚バリアを保護する外用薬が市販されています。一般的な外用より長時間続くとされ、接触性皮膚炎ガイドラインに言及されています。

ただし、皮膚に亀裂やびらん(めくれている)があると刺激がありますので、皮膚が改善してからの「予防」用です。

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今日のまとめ!

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