鼻炎は喘息コントロールを悪化させる。 ■ 「one airway, one disease(一つの気道、一つの病気)」というフレーズがあります。 ■ 気道は鼻と連続しているために、喘息においては鼻炎にも強く関連しているというコンセプトといえます。 ■ そして鼻炎がその後の喘息コントロールを悪化させることはすでにいくつか...
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魚アレルギーがある場合に、缶詰を摂取できる可能性はどれくらいか? ■ エビデンスレベルの高い魚アレルギーの報告は少なく、また、自然寛解はすくないと考えられています。 ■ 一方、出汁は多くは摂取でき缶詰は一部摂取できるとはされていますが、きちんとした確率をだした報告はほとんどありません。 ■ そこで後ろ向きの症例集積研究...
プロトピック外用薬において添付文書に「眼に入らないように」という記載があるのは、眼に入るとリスクが大きいからではない。 ■ 目の周囲や顔の湿疹に対し、ステロイド外用薬の連用は勧められないことに関してはこのブログでもなんどかご紹介してきました。 ■ ステロイド外用薬からプロトピック(タクロリムス)外用薬に変更していく必要...
大豆も、一般的な特異的IgE抗体価では負荷試験陽性予測が難しい食物。 ■ 大豆アレルギーは、一般的な特異的IgE抗体価で負荷試験陽性予測が難しい食物のひとつです。 ■ 一部、豆乳に多く含まれるGly m4は、特に成人に関しては豆乳アレルギーに関して道を開きましたが、残念ながら小児の一般的な大豆アレルギーの診断には大きな...
ゴマアレルギーは少なくありませんが、IgE抗体価での負荷試験結果の予測が難しいことがわかっています。 ■ ゴマアレルギーもしくは、ゴマアレルギーを心配されている方は少なくありませんが、現在保険適応のある範囲の血液検査や皮膚プリックテストの有用性は低いことが報告されています。 ■ そして負荷試験自体がそれほど多く行われて...
経口免疫療法は、摂取できるようになっても継続した摂取が必要とされています。 ■ 経口免疫療法は、「症状が出ない量で継続して摂取すると一部のアレルギー患者が摂取できるようになる」という治療法ですが、リスクがあるために標準的な治療法ではありません。 ■ さらに付け加えるならば、年齢が長じてから治療を行って達成しても、継続し...
舌下免疫療法が普及期に入ってきており、小児でも適応が拡大してきています。 ■ 舌下免疫療法は広く使用されるようになってきました。 ■ 小児に対しても有効性があることは確かで、すでにスギ舌下免疫療法の報告はご紹介しました。 ■ そこで今回は、ダニ舌下免疫療法の小児に対する効果を示した報告をご紹介します。 この論文でわか...
■ 日焼け止め(サンスクリーン)に関して、「子ども向け」という表示が何をもって子ども向けとしているのか未だによくわかりません。特に決まりもないようです。■ 今回紹介するのは、「子ども向け」の日焼け止めが本当に感作のリスクが低いかをみた研究です。...
光老化を示唆する、興味深い報告をご紹介します。 ■ 最近、和文の教科書を読んでいて「秋田は鹿児島に比べて紫外線が1/2で、10歳若く見える」という文章を見かけました。 ■ 参考文献が示されていなかったので調べてみると、その元情報と思われる文献をみつけました。 ■ なお、この記事は鹿児島の方になにか申し上げたいわけではな...
少し古いですが、「離乳食早期導入」が食物アレルギーの発症を予防する可能性を示した有名な研究をご紹介します。 ■ みなさんは既に、「離乳食早期導入」が食物アレルギーを予防する可能性があることをご存知かと思います。 ■ 臨床的な介入研究は一般に、基礎研究から理論的に組まれたり、疫学的な研究結果から臨床研究が組まれたりします...
『反復オープン塗布テスト(Repeated Open Application Test; ROAT』とは? ■ 私は、接触性皮膚炎を調べるのは皮膚科の先生方の専門領域と思っています。 ■ 金属パッチテストなどに関しては、標準化された製品が上梓されているものの、その他の製品に関しては決して簡単ではないからです。 ■ ただ...
おむつかぶれ(おむつ皮膚炎)予防に、ベビーパウダーが良いか?亜鉛華軟膏が良いか? ■ この論文にはタルカムパウダーという用語になっていますが、日本ではベビーパウダーという言葉のほうがしっくりくるようです。 ■ おむつ皮膚炎の発症予防に対し、ベビーパウダーと亜鉛華軟膏の有効性を比較した検討。こういう研究は少なく、たまたま...
■ 「離乳食を遅らせること」はすでに食物アレルギー予防には有効でないことはわかっており、2008年以降その推奨は取り下げられています。■ そして、「授乳・離乳の支援ガイド」が2019年改定版として10年以上ぶりに改定され、生後6ヶ月から卵黄の開始が提唱されました。■ これは、「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」を受け...
■ ステロイド外用薬は、眼の周囲にも使用されることがあり、そのステロイド外用薬は潜在的に「眼圧をあげる可能性」があります。■ しかし、その可能性はそれほど高いものではなく、最近、眼圧を2回以上測定したアトピー性皮膚炎患者65人において、眼圧が上がった例はなかったという報告があります(Allergology intern...
デュピルマブ(商品名デュピクセント)を使用すると、結膜炎を発症することが知られています。 ■ デュピクセントは、アトピー性皮膚炎治療に革新をもたらそうとしています(高価であること、注射剤で定期的な使用が必要であること、小児適応はないことが問題点です)。 ■ デュピクセントの副作用は比較的少ないようですが、一部に重症の結...
■ 慢性特発性じんましんは、子どもにも稀ならず見られる疾患です。■ では、慢性特発性じんましんは、どのような人に起こりやすいのでしょうか?■ イスラエルからの大規模横断研究の結果をご紹介します。...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
◇ ブログを読む際の注意点として、以下の「About Me]を御覧ください。
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