ピーナッツアレルギー予防ガイドライン改訂(海外)に関する患者さん向けの記事

ピーナッツアレルギー予防に関するガイドラインが更新されています。2017年に発表されたご家族向けの記事。

■ 「離乳食を遅らせること」はすでに食物アレルギー予防には有効でないことはわかっており、2008年以降その推奨は取り下げられています。

■ そして、授乳・離乳の支援ガイド」が2019年改定版として10年以上ぶりに改定され、生後6ヶ月から卵黄の開始が提唱されました。

■ これは、「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」を受けたものと言えましょう。

■ ただ、ピーナッツに関しては、本邦ではあまり一般的でないこともあり、まだまだ「食べない」と考えていることも多いでしょう。

■ しかし、「ピーナッツバター」などで開始するのは良いと考えられています。海外のガイドラインをご家族向けに簡単にした記事を翻訳してみました。

 

※ ピーナッツバターを選ぶときは「クランチ」でないものを選択してください。「スムースタイプ」が離乳食向きです。

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この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

 ✅ 過去、、妊娠中のピーナッツ摂取や3歳までピーナッツの摂取をさけることを提案したガイドラインがあったが、その後発表された研究により現在では取り下げられている。

 ✅ 妊娠中/授乳中の母親はピーナッツを自分の好みの量で食べてよい。

 ✅ 生後6ヶ月以降であればピーナッツを用いた食品を導入してよい(ただし、丸のピーナッツやピーナッツのかけらを与えることは、4歳未満では危険なので、ピーナッツバターなどを考慮する)。 

 ✅ このガイドラインはピーナッツアレルギーの予防に関するものであり、アレルギー症状がある子どもの治療には適用していはいけない。

 ✅ 重症のアトピー性皮膚炎および/または卵アレルギーのあったハイリスクの乳児は、ピーナッツの導入がよいかどうか、受診して確認するべきである。

 

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