大豆アレルギーの診断性能を上げる、新しい融合蛋白コンポーネントとは?

大豆も、一般的な特異的IgE抗体価では負荷試験陽性予測が難しい食物。

■ 大豆アレルギーは、一般的な特異的IgE抗体価で負荷試験陽性予測が難しい食物のひとつです。

■ 一部、豆乳に多く含まれるGly m4は、特に成人に関しては豆乳アレルギーに関して道を開きましたが、残念ながら小児の一般的な大豆アレルギーの診断には大きな寄与はしていません。

■ そこで、新しいコンポーネントの確認を要していましたが、その突破口はコンポーネントの組み合わせという変化球でした。

■ これまであまりないパターンの報告と思います(Gly m4特異的IgE抗体価は保険適応がありますが、Gly m8やこの複数の組み合わせもまた、この記事を記載している段階では保険はおりていません)。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

大豆アレルギーが疑われた小児 91人に関し、負荷試験の結果と各種大豆コンポーネントの診断性能を評価したところ、

 ✅ 単一コンポーネントの中では、Glym8特異的IgE抗体価が最も高い曲線下面積(AUC)0.706を示した。

 ✅ Gly m 8とGly m 5α 'サブユニットの伸長領域との融合タンパク質は、大豆アレルギーの診断にさらに有用だった(AUC 0.801)。

 

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