ゴマアレルギーにおいて、ゴマ特異的IgE抗体価や皮膚テストは診断に有用か?

ゴマアレルギーは少なくありませんが、IgE抗体価での負荷試験結果の予測が難しいことがわかっています。

■ ゴマアレルギーもしくは、ゴマアレルギーを心配されている方は少なくありませんが、現在保険適応のある範囲の血液検査や皮膚プリックテストの有用性は低いことが報告されています。

■ そして負荷試験自体がそれほど多く行われていないためなかなか良いデータも少ないのですが、そのうちの一つをご紹介します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

ゴマアレルギーを疑われ負荷試験を行った2〜12歳の33回負荷試験の結果と、特異的IgE抗体価・皮膚プリックテストの結果を比較検討したところ、

 ✅ 21%(7人)が負荷試験陽性であり、79%(26人)が陰性だった。

 ✅ ゴマ特異的IgE抗体価が7 kU(A)/ L以上、皮膚プリックテストT径 6mm以上で、90%以上の特異度だった。

 ✅ しかしROC解析によるAUCは0.56であり、有用性は低いと推測された。

 

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