おむつかぶれ(おむつ皮膚炎)予防に、ベビーパウダーが良いか?亜鉛華軟膏が良いか?
■ この論文にはタルカムパウダーという用語になっていますが、日本ではベビーパウダーという言葉のほうがしっくりくるようです。
■ おむつ皮膚炎の発症予防に対し、ベビーパウダーと亜鉛華軟膏の有効性を比較した検討。こういう研究は少なく、たまたま見つけたのでご紹介します。
■ また、ここでは「亜鉛華軟膏」としましたが、酸化亜鉛は亜鉛華軟膏に含有され、「酸化亜鉛含有クリーム」とあったので、この表記にしています。
■ 亜鉛華軟膏は酸化亜鉛を20%、亜鉛華単軟膏は10%含有します。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
生後6〜12ヶ月の乳児50人をタルカムパウダーと酸化亜鉛クリーム外用にランダム化し、おむつ皮膚炎発症までの期間を比較したところ、
✅ タルカムパウダー群からのおむつ皮膚炎の発生率は1,000人/ 日あたり4人(95%信頼区間 95%CI 2-7)だったが、酸化亜鉛クリーム群からのおむつ皮膚炎の発生率は1,000人/日あたり2人(95%CI 1〜5)であり、酸化亜鉛クリーム群のほうが優れていた。
✅ 第8週目のおむつ皮膚炎のリスクは、タルカム群が酸化亜鉛群よりも5.3倍大きかった(ハザード比[HR] 5.3; 95%信頼区間[CI] 1.4-20.0; p = 0.01)。
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