接触性皮膚炎を調べる『反復塗布テスト』は標準化されているか?

『反復オープン塗布テスト(Repeated Open Application Test; ROAT』とは?

■ 私は、接触性皮膚炎を調べるのは皮膚科の先生方の専門領域と思っています。

■ 金属パッチテストなどに関しては、標準化された製品が上梓されているものの、その他の製品に関しては決して簡単ではないからです。

■ ただ、先日皮膚科の先生の講演を聴講していて、『Repeated Open Application Test(ROAT)』という方法があることを知りました。『反復オープン塗布テスト』とでもいいましょうか。

■ 対象となる製品を肘に1日2回反応が出るまで、出なくても7日間連続して塗布して反応をみる方法なのだそうです(Contact Dermatitis 1986; 14:221-7.)。

■ 実践的な方法だなあと思い、文献検索を行ってみつけた報告です。

 

※ このROATは、自分自身で実施するまえに医師の指示を仰ぐことをおすすめします。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

米国接触皮膚炎学会会員計67人に対するROATに関するアンケート調査結果と、ROATを検討した32研究の方法を比較し、どのように使用されているかを確認したところ、

 ✅ ROATの臨床と研究の実際に使用されている方法は、洗い流さない製品の塗布頻度と部位は全体的な傾向として一致していたが、洗い流す製品に関しては塗布頻度も全体としての塗布期間も一致していなかった。

 

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