以下、論文紹介と解説です。
Rosman Y, et al. Characterization of chronic urticaria and associated conditions in a large population of adolescents. J Am Acad Dermatol 2019. [Epub ahead of print]
イスラエルの16歳の青年1,108,833人の、慢性特発性じんましんになりやすい要因を調査した。
背景
■ 慢性特発性蕁麻疹(chronic spontaneous urticaria; CSU)はすべての年齢層に影響しますが、青年期のCSUに関するデータはほとんどない。
目的
■ 横断的な全国規模の青年期集団に対するCSUに関連する疫学・人口統計・併存疾患を特徴付ける。
方法
■ イスラエル国防軍の16歳の候補徴兵の医療カルテを検討した。
■ 人口統計、医学的併存疾患、薬物使用、罹患している患者の血液検査結果だけでなく、CSUの有病率や重症度に関するデータを収集した。
結果
■ 16歳の青年1,108,833人のカルテをレビューした。
■ 計6,617人(0.6%)がCSUと診断された。
■ CSUは女性 [OR=1.13; CI (1.07-1.19), p<0.001]、より高い社会経済的スコアを持つ者 [OR=1.92; CI (1.56 - 2.32-, p<0.001)で増加した。
■ CSU患者は食物アレルギー [OR=7.31; CI (6.13-8.72)]、アレルギー性鼻炎[OR=3.9; CI (2.71-3.11)]、アトピー性皮膚炎 [OR=2.35; CI (2.03-2.72)]、喘息 [OR=1.46; CI (1.35-1.57)]を含むアレルギー疾患がある可能性が有意に高かった。
結論
■ この報告では、青年期の大規模なコホートでCSUの報告を提供する。
■ CSUとアトピー性疾患に強い関連性を見出した。
■ この観察された関連の根底にあるメカニズムを解読するためにはさらなる調査が必要である。
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慢性特発性じんましんとアレルギー体質は関連するようだ。

■ アレルギー体質と蕁麻疹を関連付けるのは良く想像できる結果ではあります。
■ では、アレルギー疾患をコントロールすれば、慢性じんましんが改善しやすくなるか、、はなんとも言えません。
■ しかし、オマリズマブ(ゾレア)が慢性じんましんに有効であることを考えれば、可能性はあるかもしれません。
■ 個人的には、スキンケアも慢性じんましんには長期的には有効なんじゃあないかなあと思っています。
■ もちろん、だからといって血液検査などでアレルギー体質(例えばIgE値)を調べる理由にはならないでしょう。アトピー性皮膚炎があればアトピー性皮膚炎を、喘息があるなら喘息のコントロールをきちんと行うのが常道と思われます。
今日のまとめ!
✅ 慢性特発性じんましんは、アレルギー体質の方が起こりやすいといえそうだ。










