喘息入院時に抗菌薬治療を行うと、治療失敗率は変わらず入院期間が長くなる

喘息発作時に抗菌薬は有効でしょうか?

■ 喘息発作の多くにウイルス感染を伴い、細菌感染により悪化するケースは少ないです。

■ ですので、細菌に有効である抗菌薬は多くの場合有効ではないはずですが、使用するケースは少なからず見受けられます。

■ では、その抗菌薬はよいアウトカムを導いているのでしょうか?むしろ悪いアウトカムを導いている可能性があるという報告をご紹介します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

 喘息増悪のために入院し、全身性ステロイドで治療された成人19811人に対し、抗生物質による治療とその結果の関連性を確認したところ、

 ✅ 抗生物質治療を受けた場合は、治療失敗のリスクには差がなかったものの、入院期間が29%長く、入院費用が高くなった。

 

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