皮膚描記症は、食事前後で起こりやすさが変わるか?
■ 皮膚描記症とは、皮膚をこするとミミズ腫れがでてくるというものです。
■ じんましんの一型といえますが、その皮膚描記症を食事前後に実施するというオリジナリティの高い研究結果がJACIに報告されていました。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
症候性皮膚描記症(Symptomatic dermographism; SD)患者計17人を対象に、少なくとも4時間食事をしなかった後(食前)に片方の前腕内側で、もう片方の前腕内側で炭水化物を多く含む食事をした後60分後(食後)に皮膚描記検査を行ったところ、
✅ 7人は、食物を摂取した後に皮膚描記による膨疹の発現が早くなったり、閾値が低くなったりした。
✅ 5人では、皮膚描記の誘発試験では,食物摂取後にのみ陽性反応が得られ、摂取前には陽性にならなかった。
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