デュピルマブ(デュピクセント)は、重篤な感染症を減らすかもしれない

デュピルマブは、重症アトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤です。

■ デュピルマブ(デュピクセント)は重症アトピー性皮膚炎に対し使用されるようになってきている生物学的製剤です(小児アトピー性皮膚炎には適応はまだありません)。

■ 有効性が期待されていますが、重篤な結膜炎や、作用機序から潜在的に感染症の懸念もあります。

■ 一方、皮膚の安定が見込めることから皮膚感染症を減らす可能性もあります。

■ そこで、デュピルマブが感染症を減らすのか増やすのかを検討した報告をご紹介します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

デュピルマブにより感染症のリスクに影響するかを確認した研究に参加した中等症以上のアトピー性皮膚炎2932人に関して検討したところ、

 ✅ デュピルマブ群・プラセボ群を比較し、感染率は100患者・1年当たり全体で同程度であり、細菌性・他の非ヘルペス性の皮膚感染症(リスク比0.44; p<0.001)、重篤な感染症(リスク比0.43;p<0.05)のリスクは低下した。

 

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