モビコールはラクツロースより有効性が高い

モビコールという新規の便秘薬が、小児でも使用できるようになりました。

■ polyethylene glycol 4000 (商品名モビコール)は、ようやく日本でも使用できるようになった新規便秘薬で、しかも小児でも使用可能、2歳以上でも使用できる点が小児科医にとって嬉しい点です。

モビコール®は、慢性便秘症に対して使用可能な国内初のポリエチレングリコール製剤で、2歳以上の小児および成人において使用が可能です。本剤は、主成分のポリエチレングリコール(マクロゴール4000)の浸透圧効果により、腸管内の水分量を増加させ、その結果、便中水分量が増加、便が軟化、便容積が増大することで、生理的に大腸の蠕動ぜんどう運動が活発化し、排便が促されることを期待した薬剤です。また、水に溶解して服用するため、適切な硬さの便がみられるまで適宜増減が可能なことも特徴です。

■ 効果も比較的高く忍容性も高いとあり、普及が予想されています。

■ まだ私の病院では使用できないのですが、ちかく採用されるまでに下調べをしようと思って調べてhitした文献を共有します。

 

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

生後12~36ヵ月の幼児88人に関し、ラクツロース(3.3 g/日)群またはモビコール(1日8g)群にランダム化し、4週間後の排便回数を比較したところ、

 ✅ 排便回数は、ラクツロース群では試験開始時の平均0.7±0.5回/日から4週目の0.8±0.41回/日に、モビコール群では平均0.50 ± 0.55回/日から1.10 ± 0.55 回/日に増加した。

 ✅ 便の粘稠度や排便の容易さも、モビコール群のほうがより改善した(p=0.001)。

 

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