皮膚疾患(総合) 水いぼ軟属腫 伝染性軟属腫(水いぼ)に、ヨクイニンは有効か? 伝染性軟属腫(水いぼ)に対し、漢方薬であるヨクイニンを使用するケースがあります。 ■ 伝染性軟属腫(水いぼ)の治療は、摘除以外にはエビデンスに乏しく難渋することもあります(摘除する、しないに関してはこの記事では論じませんが、過去記事もご参照ください)。 ■ 軟属腫に対し「ヨクイニン」を使用するプラクティスがあり、個人的... 2019年6月29日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(副作用・害) プロトピック外用薬よりアトピー性皮膚炎そのものが、悪性リンパ腫の発症リスクとなる タクロリムス(プロトピック)外用薬と悪性リンパ腫に関して懸念される方がいらっしゃいますが、、 ■ タクロリムス(プロトピック)は免疫抑制薬の一つであり、内服など全身的な投与を行い血中濃度を高くすると悪性リンパ腫の発症リスクになることが懸念されます。 ■ しかし、外用薬となるとその懸念は大きく減ります。れまで実施された研... 2019年6月27日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(副作用・害) アトピー性皮膚炎 アトピー性皮膚炎は、かゆみだけでなく痛みも頻繁に起こる アトピー性皮膚炎は、かゆみだけでなく痛みも起こりやすい。 ■ アトピー性皮膚炎は、その定義にあるとおり「かゆみ」を来す疾患です。そして、かゆみは生活の質を大きく下げることに繋がります。 ■ そのため、かゆみのコントロール、改善を考えながら治療をすすめることになりますが、今回は「痛み」にも関連するという米国の横断研究をご... 2019年6月26日 pedallergy2016
感染症(治療) 桔梗湯は、上気道感染時の咽頭痛を軽減するか? 咽頭痛に対し、有効性を示した薬剤の報告は少ない。 ■ 咽頭痛に対しトラネキサム酸が良く使用されていますが、有効性のエビデンスには乏しいです。 ■ 桔梗湯は咽頭痛に使われる漢方薬で、味も悪くなく小児にも使用しやすいため個人的にはよく処方しています。 ■ しかしこちらもエビデンスには乏しく、最近、桔梗湯の有効性を検討したラ... 2019年6月25日 pedallergy2016
皮膚疾患(総合) 伝染性軟属腫水いぼ 伝染性軟属腫(水いぼ)は、アトピー性皮膚炎があると発症しやすいかもしれない 伝染性軟属腫(水いぼ)は、アトピー性皮膚炎が発症リスクになります。 ■ 伝染性軟属腫(水いぼ)を診察することが増える季節です。 ■ 伝染性軟属腫は、自然軽快傾向があることは、以前も提示させていただいた通りです。 ■ しかし、その期間は決して短くはありませんし、4割は家族内感染をすると考えられています。 ■ そこで、私は... 2019年6月24日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 日本の家庭のハウスダスト中の卵蛋白質量は、ダニ蛋白量より多い ハウスダスト中の食物蛋白が、食物アレルギーを発症させる可能性が指摘されています。 ■ ハウスダスト中のピーナッツ蛋白が、ピーナッツアレルギーを発症させることは、「経皮感作」の存在を強く印象付けることになりました。 ■ ただ、日本におけるデータは極めて限られていました。 ■ そんな中、日本の家庭におけるハウスダスト中の卵... 2019年6月23日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 大気汚染は、小児気管支喘息の発症リスクになるか? 大気汚染と気管支喘息発症の関連。 ■ 大気汚染と小児気管支喘息の関連に関しては、よく報告を見かけます。 ■ 最近のJAMAの報告で、やはりカルフォルニアにおける大気汚染と喘息発症率に関しての大規模研究が報告されていました。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 南カルフォルニアに居住している喘息の既往歴がな... 2019年6月21日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎 保湿剤の種類により、患児の受け入れは異なるか? 保湿剤は塗ってはじめて効果があるため、「塗っていただけるか」は重要です。 ■ 保湿剤ごとに比較した報告は少なく、「保湿剤はなにがいいですか?」という質問の答えは簡単ではありません。 ■ 季節ごとや重症度に応じて変更する必要性がありますが、なかなか難しいものです。 ■ そこで、保湿剤の受け入れがアトピー性皮膚炎の治療結果... 2019年6月20日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予後) アトピーマーチ 乳幼児期の重症のアトピー性皮膚炎は、その後の喘息発症リスクになる アトピー性皮膚炎からのアトピーマーチに関する多施設前向きコホート研究。 ■ このブログでは、乳幼児期のアトピー性皮膚炎が、その後のアレルギー疾患の発症リスクになる、すなわち「アトピーマーチ」のリスクになるという報告を多くご紹介してきました。 ■ その追試になるであろう、多施設前向きコホート研究をご紹介します。 この論... 2019年6月19日 pedallergy2016
薬物アレルギー(予後) 昆虫刺傷ハチ毒アナフィラキシー 小児期の昆虫毒アナフィラキシーは、どれくらい改善するか? 昆虫の毒に対するアナフィラキシーの予後に関する報告。 ■ 昆虫刺傷により重篤な症状になるのはアナフィラキシーが主になりますが、予後を検討した報告は少ないです。 ■ そこで、すこし古めですが、NEJMの報告をご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 昆虫刺傷をうけアレルギー反応のあった小児1033... 2019年6月18日 pedallergy2016
薬物アレルギー(予後) 乳幼児期のハチ毒アナフィラキシーはどれくらい起こりうるのか? 乳幼児期のハチ毒アナフィラキシーは、どれくらいの頻度なのか? ■ ハチ毒に対し重篤な症状になるのは多くはアナフィラキシーであり、成人では多いと考えられています。 ■ 小児に関するリスクを評価した検討は少なく、最近、大規模前向きコホートからの検討がありましたのでご紹介します。 ■ なお、hymenopteraは「膜翅類(... 2019年6月17日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 食物アレルギー黄色ブドウ球菌 黄色ブドウ球菌の保菌は、食物アレルギーの耐性を阻害する 黄色ブドウ球菌は皮膚が悪化すると増加し、アレルギーを悪化させる。 ■ 黄色ブドウ球菌は、アトピー性皮膚炎が悪化すると多くは保菌することになり、食物アレルギーの発症を促進する可能性が指摘されています。 ■ LEAP試験は離乳食早期導入によりピーナッツアレルギーの発症リスクを減らしたという金字塔といえる研究ですが、「離乳食... 2019年6月12日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 予防アトピー性皮膚炎 アトピー性皮膚炎とアレルギー疾患総論 アトピー性皮膚炎は、その後のアレルギー疾患の発症リスクになる。 ■ アトピー性皮膚炎は、皮膚バリア障害(湿疹など)を通じて感作が起こり、そして他のアレルギー疾患のリスクになることはこれまで、このブログでもさまざまご紹介してきました。 ■ アトピー性皮膚炎のすべてが他のアレルギー疾患の発症リスクになるわけではありませんが... 2019年6月11日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予後) アトピーマーチ アトピーマーチ総論 2019 アトピーマーチに関する新しいレビュー。 ■ “アトピーマーチ(atopic march)”は、「アトピー性皮膚炎で始まり、食物アレルギー、さらに呼吸器アレルギー(喘息 and/or アレルギー性鼻炎)発症に続く臨床的な連鎖」のことです。 ■ アトピーマーチが、皮膚から加速されていくことは明らかになってきていますが、一方... 2019年6月10日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 気管支喘息ライノウイルス アレルギー性喘息があると、ライノウイルス感染時に鼻腔でIgE抗体が多く産生される ライノウイルスと喘息発作。 ■ ライノウイルス感染時に喘息発作を多く起こすことはよく知られています。 ■ そして、ダニに対するIgE抗体が産生され、さらに喘息発作を起こしやすくするわけですが、最近、その産生が鼻腔で強く起こり、喘息発作を増強していることが報告されています。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめる... 2019年6月7日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 乳児期の低レベルの食物感作は、その後の食物アレルギーや湿疹の発症を予想するかもしれない 乳児期の特異的IgE抗体価「0.1-0.34kU/L」に、臨床的意義があるか? ■ 以前は、特異的IgE抗体価は0.34kU/L以下が測定限界になっており、「クラス0=陰性」と評価されていました。 ■ いつからだったか、0.1-0.34kU/Lが測定値として表示できるようになり、「クラス0」ではあるのですが、個人的には... 2019年6月6日 pedallergy2016