プロバイオティクス(乳酸菌製剤)が、食物アレルギーの寛解を助ける可能性が指摘されています。 ■ プロバイオティクス(乳酸菌製剤)が、食物アレルギーの予防などに役立つ「かもしれない」という報告があります。 ■ ただし現状では、「日常診療に推奨できない(よくわかっていない)」という段階です。 ■ まだまだ検討が必要な段階で...
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運動や睡眠不足は食物アレルギーを起こしやすくするか? ■ 「必要最小限度の除去」は、とても重要な食物アレルギーの治療方針です。 ■ しかし、日常診療の中で「つかれ」や「睡眠不足」、「運動」などにより、突発的な症状を経験することがあります。 ■ この現象は、食物アレルギーの診療をしている医師にとって、よく知られたものです...
手湿疹は、食物アレルギーの発症リスクか? ■ 経皮感作に関する報告が増えていますが、小児期のデータが多いです。 ■ 一方、成人に関しても経皮感作の報告は増え始めており、たとえば、魚を扱う23歳女性における魚アレルギー発症の報告などがあります(Sugita K, et al. Contact Dermatitis 200...
魚アレルギーの場合に、摂取できる魚はあるでしょうか? ■ 魚アレルギーの診療は決して簡単ではありません。 ■ 日本で摂取される魚の種類は数百種類に達し、それらのアレルゲン性に関しても交差反応性も十分わかっていないと言えます。 ■ 以前、インスタで魚に関する解説をしましたが、その際、「硬骨魚綱」と「軟骨魚綱」ではアレルゲ...
点鼻ステロイド薬と眼圧や白内障の関連。 ■ 目の周囲のステロイド外用薬と同様、点鼻ステロイド薬も、眼圧への潜在的な影響が懸念される場合があります。 ■ 最近の点鼻ステロイド薬のバイオアベイラリティから考えると、実際のところは影響はそれほどではないはずなのですが、確認は要するでしょう。 ■ そこで、システマティックレビュ...
おむつ皮膚炎の予防に関するレビュー。 ■ おむつ皮膚炎は、新生児期には少なくありません。 ■ 結果はかなり当たり前らしいものでしたが、予防に関するレビューがありましたのでご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? おむつ皮膚炎を予防するための新生児のケアに関する110の研究のシステマティックレビュ...
例えば、ワセリンは紫外線を多少ブロックする効果があるようです。 ■ 「ワセリンは皮膚への紫外線の到達度を増やして日焼けしやすくなるかも」という論説もありますが、実際にはその逆の報告があることを以前ご紹介しました。 ■ では、紫外線に影響しない外用剤はどんなものがあるでしょう? この論文でわかったことを、ざっくりまとめ...
衛生仮説の難しさを、上水道の汚染事故から検討した報告。 ■ 衛生仮説は、微生物にさらされることが少なくなるとアレルギー疾患の発症リスクが高くなるという現象のことです。 ■ 衛生仮説の難しさに関しては以前記事にまとめたことがありますが、今回も衛生仮説に関連した興味深い報告をご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっ...
カンタリジンは甲虫類が分泌する体液で、海外では伝染性軟属腫の治療に使用されることがあるようです。 ■ カンタリジンというのは、甲虫類が分泌する体液に含まれる物質であり、皮膚に水疱を生じる事故を起こす毒物の一種だそうです。 ■ 日本では現在使用されているわけではないのですが、海外の論文を読んでいると、軟属腫(水いぼ)に対...
食物アレルギーの診断は、詳細な問診と食物負荷試験が基礎にあります。 ■ 食物アレルギーを心配される方は決して少なくなく、現在の小児アレルギー科医の主戦場といってもよいでしょう。 ■ 今回は、食物アレルギーの診断と保護者の不安度の関連を示した報告をご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 0〜2歳...
感染後の遷延性咳嗽に関し、麦門冬湯は有効でしょうか? ■ 咳は、日常診療でも良くある主訴の一つです。 ■ 鎮咳剤の有効性は必ずしも高くはないため、もし漢方薬が有効であれば日常診療に有用でしょう。 ■ 咳嗽に関するガイドライン第 2 版に記載のある、麦門冬湯に対するランダム化比較試験をご紹介します。 この論文でわかった...
アレルゲンを「粗抗原」と「コンポーネント」に分けて理解をする必要性が高くなってきています。 ■ アレルゲンには、「粗抗原」と「コンポーネント」にわけて考える必要性があります。 ■ 例えば、ピーナッツアレルゲンと言ってもタンパク質の種類は多く含まれており、そのうち2番目に命名されたタンパク質が「Ara h 2」で、診断の...
アトピーマーチに関する報告。 ■ 乳幼児期のアトピー性皮膚炎が、その後のアレルギー疾患の発症リスクに関連することは、多くの横断研究・コホート研究で報告されています。 ■ もちろん、乳幼児期のアトピー性皮膚炎がすべて他のアレルギー疾患に繋がるわけではありませんし、例えば、乳幼児期のアトピー性皮膚炎が、気管支喘息に繋がって...
伝染性軟属腫(水いぼ)の治療は、(日本では使用できない方法も含め)摘除以外にもいくつかあります。 ■ 伝染性軟属腫の治療として、摘除以外には例えば、カンタリジン(日本では使用できない)、サリチル酸(角質溶解剤)、イミキモド(あまり使用されない)などがあります。 ■ それぞれ一長一短と思われますが、それらの治療効果を比較...
生物学的製剤の種類が増え、一部は小児にも使用できるようになってきています。 ■ メポリズマブは商品名ヌーカラとして、12歳以降の小児にも使用できる様になってきています。 ■ 今回の報告は小児に対してではありませんが、重症成人喘息に関してヌーカラを長期使用した安全性試験の結果です。 この論文でわかったことを、ざっくり...
伝染性軟属腫(水いぼ)に関し、JAMA Dermatologyに発表されている患者さん向けのレビューをご紹介します。 ■ ブログで伝染性軟属腫に関する記事が増えていますが、アトピー性皮膚炎のお子さんに多く発症することもあり時々UPDATEしているとお考え下さい。 ■ 軟属腫に関しては、いずれレビューを書きたいと思ってい...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
◇ ブログを読む際の注意点として、以下の「About Me]を御覧ください。
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